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2017年8月 ダイヤモンド・プリンセス: 毎年恒例夏の女子会クルーズでお祭り騒ぎ 

毎年恒例夏の女子会クルーズ秋田と青森でお祭りと花火プサンで突撃インタビュー長崎で視聴率No.1のお寿司

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寄港地秋田・青森・釜山・長崎でお祭り騒ぎ

日本発着のクルーズは何度かしたけれども、お祭りの日に寄港をするのは初めてだった。

秋田の竿灯まつりの観覧席のチケットは、ネットから事前予約して準備万端。青森のねぶた祭りの花火は船から見るのを楽しみにしていた。

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秋田竿灯まつり1:まずはきりたんぽで腹ごしらえ

味治

秋田では、竿灯まつりの前に食べるきりたんぽ鍋のお店も、お祭りの観覧席も、帰りのタクシーもすべて手配して準備万端。浴衣を着て午後3時の船のシャトルで街へと出かける。

暑い中お祭り気分に盛り上がる秋田市街をちょっとだけ歩いて、夕方5時に郷土料理のお店「味治」へ。地元のお酒を飲んで、お刺身やハタハタのお寿司、きりたんぽ鍋を取り分けてもらって食べてながら、板さんやおかみさんにお祭りの見どころを聞く。

そりゃ町内の人たちが担ぐ演技は迫力があるよ、企業のグループとは年季が違うからね、とか、最近は提灯の紙の品質が良くなって、そう簡単には燃えないから倒れてきても大丈夫、などと教えてくれる。

各町内会では子供の頃から竿を担ぐ練習をして、選抜もあって、実力ある特別な人たちだけがお祭りに出演できるそうだ。

秋田竿灯まつり2:竿が降ってくるハプニングも観覧席ならでは

竿灯まつり

竿燈は長さは12メートル、重さ50キロもあるという竹の竿に、火が付いたろうそくが入った提灯がいくつもぶら下がっている。それをひとり一本持って、合図とともに持ち上げる。提灯が一斉に揺れてとてもきれいだ。

担ぐ人はバランスを取って前後左右に動きながら、竿を頭にのせたり肩にのせたり腰のホルダーに入れたり、ものすごい力技で決まったポーズをとる。竿がしなるのがかっこいいと思っていたけれど、まっすぐ立てる方が難しいようだ。優勝演技をする人たちの竿は、まっすぐ立っていた。

片手で竿を持ちながら、もう一方の手で扇子を開いてひらひらさせたり、傘をくるくる回したり、技を披露する人もいる。

目の前に来た鳶さんグループでは、リーダー格のいかにもがっしりした人が、片手で竿を支えながら、別の手で小さな傘をいくつも開きはじめた。すごいなあと固唾をのんで見ていたら、4本目の傘を開いたところで、別の片手で持っていた竿が倒れてしまった。私のすぐ前の席にそれが突っ込んできた。

他の竿は途中でポッキリ折れてしまい、あわや先端が私の顔をかすめた。どちらも倒れてくる竿を演技者が皆で受け取めてくれるし、提灯が燃えることはないけれど、とってもスリリングだった。

青森ねぶた祭り1:お寿司に時間をかけすぎて……

ねぶた祭りでは跳人(ハネト)に参加する、ねぶたの運行を桟敷から見るなど、選択肢はいろいろあったけど、私たちはまっしぐらに地元の人が推薦してくれたお寿司屋さん「秀寿司」へ向かう。青森の銘酒田酒があることは事前に電話で確認済みだ。

青森空港への直行便が就航して以来、中国や韓国からの団体さんが、一度に百人単位でお寿司を食べに来るそうだ。そんな団体さんの嵐が過ぎた後に私たちは到着。片づけるのをちょっと待ったけれど、板さんと楽しく会話しながら、ゆっくりお寿司を食べた。

大間のマグロに始まって、アワビ、ホタテ、てんこ盛りのウニにいくら。巻物はカニ味噌で苦手な人には別のものを出してくれて、青森のお寿司を堪能した。

秀寿司はねぶたが運行する大通りからすぐだったのだけれど、お寿司をたっぷり食べ過ぎた。私たちが通りに着いた時には、もう引き上げている最中だった。

青森ねぶた祭り2:花火と海上運航

この日の夜は、ねぶた祭りの最終日で海岸で花火が打ちあがる。クルーズ船から見る花火はことさら美しいと話によく聞いていたので、楽しみにしていた。

同じ日に入港していた飛鳥IIは午後5時には岸を離れて花火会場の真ん前に陣取り準備万端だ。それに対して我らがダイヤモンド・プリンセスは夜23時まで着岸している。花火会場からはちょっと遠いけれど、いちおう船からも花火が見えることは事前に大会事務局に電話して確認済みだ。ねぶたの海上運航は遠すぎて見えませんよとは言われていたけどね。

花火会場側の右舷の部屋に集まって、バルコニーにいすを並べ、みんなで1時間ほど鑑賞。ああ、きれいだったねえとディナーに行ったのだけれど、実は花火はそれからが本番だったそうだ。

乗船口でインフォの人から何時にどんな花火が上がるかの一覧をもらっていたのによく見ていなかった。翌日の食事のテーブルで一緒になった人から聞いて、知った。

来年はまた右舷に部屋を確保して、今度は腹ごしらえをしっかりして、長丁場の花火鑑賞に備えようと思う。

釜山:美肌ポリスに突撃インタビュー

美肌ポリス

韓国の釜山では当然、一番の目的は韓国コスメだ。みんなで船のすぐ前から出ていたシャトルバスに乗って、釜山のショッピング街へと繰り出した。

街をぶらぶら歩いていたら、交番に立っていた女性のお巡りさんを見て、ヒロコ小母が言い出した。

「あの人が使っている化粧品はなにかしら、聞いてみてちょうだい」

確かにその人は、色白でふっくらとしてとてもきれいな肌をしている。恐る恐る尋ねると、隣にいた男性の警察官は爆笑。色白の女性警察官はちょっと頬を赤らめながらも、私たちを交番の中に招き入れてくれた。

スワニココ

化粧ポーチを開けて見せてくれた中身は全部、「Swani coco」という自然化粧品だった。そこから一番近くにある専門店を教えてもらい、みんなで突撃! あれもこれも買い込んだのは言うまでもない。

長崎港は観光にもグルメにもとても便利

グラバー邸

長崎は港の真ん前がグラバー邸に通じる坂道になっている 。長崎ちゃんぽんの元祖が食べられるお店もこの近くにある。路面電車にもすぐ乗れて、観光にも便利だ。今まで寄港したどの港よりもいいロケーションだと思う。

それなのにこの港に寄港するのは中国大陸からやってくるロイヤル・カリビアンの船ばかり。ダイヤモンド・プリンセスの寄港予定は当分ないようだ。もったいない。

船を降りた所は快適なクルーズターミナルになっていて、 インフォのコーナーやお土産物を扱うブースもある。その中に寿司屋を紹介する県庁の広報のブースがあったので、地図をもらいどの店が禁煙なのかを尋ねる。

寿司マップ

県庁の人はどの店が禁煙か知らなかった。仕方なく一軒ずつ電話をかけて禁煙かどうか聞く。「はーい、禁煙ですよー」と威勢よく答えてくれたタイチ寿司に行くことにする。

長崎で視聴率No.1のお寿司

タイチ寿司

タイチ寿司は出島からすぐの商店街の細い路地にある。小柄だけど元気いっぱいのタイチさんが、私たちが注ぐビールやお酒を飲みながら、どんどん握ってくれる。

タイチさんはグルメ番組や雑誌にも登場する有名人だそうで、長崎の魚とお寿司にかける情熱が伝わってきて、話がとても面白い。 北陸のノドグロのように長崎の名物にしたいんだというヒラマサは、あぶりやヅケやエンガワや大トロなど、色々食べさせてくれた。

ヒラマサの巻物には「白い鉄火巻き」と名前をつけて、インスタ用のネームプレートまで準備していた。

ここで食べたのは、

寿司

生アジ、ギンタ(太刀魚)、ヒラマサ 、地ダコ、スルメイカ、ヒラマサのあぶり、赤ウニつまみ、ヒラメ刺身、ヒラマサ大トロ炙り、ヒラマサ熟成後、アカハタのあら、ヒラマサ鉄火巻き、かいわれ昆布締め、ヒラメエンガワあぶり軍艦、ヒラマサの大トロ。 (写真と数が合わないので抜けがあるかもしれないです。)

ヒラマサも美味しかったけど、長崎でしか食べられないんだよと紹介された赤ウニも、新鮮でとろけるような風味だった。

生まれてすぐに被爆したというタイチさん。次に私が長崎に寄港するまで、どうぞお元気に寿司を握っていてください。

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このサイトの作者:しの

翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて

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