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2018年1月+GW コスタ・ネオロマンチカ: 晴海発着でスリリング太平洋クルーズ

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寄港地行けたとこ行けなかったとこ

冬の太平洋が荒れるのは承知していたけれど、ゴールデンウィークのクルーズも、後半は雨で船はけっこうよく揺れた。夏のクルーズだって、台風接近で真っ先にスケジュール変更をするのは 、いつだってコスタだ。

2012年に事故を起こした船会社だから、慎重な姿勢はそれなりに納得できる。抜港でがっかりしてグチを言い合ったことも、予定変更で得られた思いがけない経験も、過ぎてしまえばいい思い出になったと思うことにする。

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名古屋ではハローグッバイ、タロとジロ

タロとジロ

東京での出港時間が2時間遅れたせいで、名古屋での滞在はたった3時間になった。名古屋乗船下船の人が優先になるので、私たちは下船から帰船まで実質1時間くらいしかなかった。

地下鉄やバスを乗り継いで徳川美術館に行く予定が、 船を降りて大通りをちょっとだけ歩いて、コンビニで新聞を買って帰るだけになってしまった。その港「名古屋港ガーデンふ頭3号」からすぐのところに地下鉄の駅があって、アクセスも良さそうだったのに。

ふ頭と地下鉄の駅のあいだに、「南極観測船ふじ」が係留されていた。その前には「タロとジロ」の銅像もあった。駆け足でも入場料を払ってふじの中を見学してくればよかった、と今は後悔している。

もう次いつ名古屋のガーデンふ頭に行けるかわからないし、行ったとしてもまだ「ふじ」が公開されているかわからないのに。次に行く時までそこにいてね。ふじとタロとジロ。

神戸:海から生まれ故郷に帰る

神戸に帰るG

神戸はGが生まれて18歳まで育った街だ。だから私は特別に心配だった。もし抜港なんてことになったら、Gも神戸で一人暮らしをしている義父も、がっかりするだろうなあ、と。

でも船は遅れることなくしずしずと瀬戸内海を進み、予定どおり15時に神戸港に到着した。あーよかった。ありがとう!武蔵丸にそっくりな船長(本名はソクラテス)。

港に近づいている最中も、Gはあの橋は何々橋、このビルはどこどこの、と嬉しそうだ。到着すれば船のすぐ横がポートライナーの駅で、そこからわずか5分で三宮に着いてしまう。なんて便利なんでしょう。横浜港もこうなればいいのにね。横浜は私が生まれた街なので、ちょっぴり悔しかった。

三宮からぶらぶら歩いてホテルオークラへ。そこで義父と落ち合って一緒に食事をした。レストランの窓から、あの船に乗ってきたんだよ、と港に停泊するコスタ・ネオロマンカを見せた。

帰りはホテルの前からタクシーで船まで。なんと1000円もかからず着いてしまった。

高知ではやっぱりカツオでしょ。ウツボもね。

ぎっちり満員のダンスイベント

高知では入港する船を大漁旗と和太鼓のパフォーマンスが出迎えてくれた。船を降りた所には観光案内や土産物屋や着物体験コーナーが並び、無料のシャトルバスが10分おきに出てはりまや橋近くまで連れて行ってくれる。

観光案内書のトイレの張り紙まで内容が細かく至れり尽くせりだった。高知といえば豪快なイメージがあるけれど、おもてなしは気配りいっぱいで丁寧だった。

前に来た時と同じくアーケードの商店街をてくてく歩いて高知城の入り口まで行き、お城は下から眺めて「ひろめ市場」へ。そぞろ歩きしながらつまみ食いをするつもりが、あまりの混雑ぶりに断念。観光案内所で推薦してもらったお寿司さんの「おらんく家」に行った。

商店街の途中にあったお寿司屋さんの「サバ棒ずし」も食べたかったんだけれど、二人には多すぎだ。次は大勢で来てこれを食べたいなー。

「おらんく家」では、市場からの入荷が午後でお昼はあまりネタがないとのことだった。少ない種類の中から食べた高知名物シリーズ、カツオのたたき、ウツボのたたき、ツブ貝握り、青のりの天ぷらは美味しかった。お酒は高知の銘酒「船中八策」by司牡丹。

那覇では遺跡巡りもよし、ローカルグルメもよし

ぎっちり満員のダンスイベント

女子旅で行った那覇では遺跡巡り組とローカルグルメ組に分かれて、 タクシーで出かけた。 ローカルグルメ組長は那覇に7年間住んでいた元ジモティだ。ツアーは彼女が住んでいたアパートを訪ねるところから始まった。いくつもの賞を取った有名な焼き物作家の工房の上の部屋だ。

その後さんぴん茶をペットボトルを飲みながら、ちまき、天ぷら、タコライス、ジーマーミー豆腐と屋台をはしご。おいしさにびっくりした。

遺跡組の体験は>>こちらでどうぞ。

基隆で食い倒れー地元の人のおすすめの店は

基隆夜市

基隆では港からすぐのところにあの夜市がある。小さなお店がずらりと並び、地元の人も観光客もひと皿を数人で分けて食べ、色々な味を楽しんでいる。

1月に行った時は女性ばかり4人だったので、十店もはしご。天ぷら、ワンタン麺、蟹のみぞれ汁、中華おこわ、ルーローファン(牛肉のせご飯)に豆花(豆腐デザート)と食べまくった。それで四人分合計が750元だった。なんと3000円いかないのだ。

手がベトベトになるのでウエットティッシュは必携。割り箸も持参すると何かと便利。 途中にあるスーパーマーケットかコンビニで缶ビールを買って飲みながら歩く。トイレは夜市の入り口からすぐのお寺さんで借りることもできる。拝借したらお賽銭を忘れずに。

1月は食べ歩きにちょうどいい気候だったけれど、ゴールデンウィークの時は暑くて軽装でも汗だくになる。その場で絞ってくれるスイカジュースがとっても美味しかった。

夜市を堪能したけれども船に帰るにはまだちょっと時間がある。もっと面白いお店はないかな、とキョロキョロ店を覗きながら基隆駅方面に歩いていたら、「食べるところを探しているんですか?」と地元のおじさんに日本語で声をかけられた。

今はお腹がいっぱいだけど、次に来た時のためにお店を探していると言ったら、ここのシュウマイは美味しいよと「阿本排骨焼売 https://www.pai-ku.com」を紹介してくれた。その近くの「阿国 電話(02)2421-2009」 の炭焼き焼餅もおすすめだそうです。法政大学にも留学したことがあるというおじさんのイチオシだ。次は行かなくっちゃ!

上陸ならず宮古島

ウーバー氏

宮古島に行く予定は二回とも叶わなかった。

1回目の時は事前に観光タクシーを手配して、船のジャグジーで知り合った人たちも加わることになって、盛り上がっていたのに。

観光タクシーは船が港に着いたら電話して迎えに来てもらうことになっていたので、キャンセルになっても違約金が発生しなかった。でも船の上からではタクシー会社に予定変更の連絡ができず、申し訳なかったです。

レンタカーを事前予約していた人たちは、支払いも済んでいて返金されないと言っていた。レンタカーのキャンセル料金は、抜港で付いたオンボードクレジットと同じぐらいだったそうだ。

だから2回目は何も予約せず、「走る」ことに決めていた。港から一番近くのレンタサイクルのお店まで、グーグルマップでは3キロぐらい。そこまで走って行って近所でソーキそばを食べて帰ってきてもいいし、私が大好きな宮古島上布がありそうな工芸品センターまで、自転車を借りて行ってもいいし。

宮古島で走るからいいやと、船の上でのジム通いはサボり気味だった。そうしたら抜港で、あらまあ、飲み放題でゆるんじゃったこのカラダ、どうしましょう。

代わりに鹿児島で走る

ウーバー氏

代わりに着いた鹿児島では、急な変更だったせいか港から市街まで出るのにタクシーしか手段がない。それも長蛇の列だ。 だからもう走って街に行くしかないんじゃないの!? 

ただし、到着した鹿児島新港から鹿児島の繁華街天文館通りまでは、グーグルマップでは7.4 km。 宮古島で予定していた距離の倍以上だ。

幸運なことにお天気は太陽が時々出る程度の曇り空。桜島もおとなしくしていて灰も少なそうだ。1km10分くらいのノロノロペースで走りましたとも。

真昼の影もないだだっ広い道を、スマホで位置確認しながらひたすら走る。やっとこさ天文館通りに着いた時にはもう1時半を過ぎていて、前にダイヤモンド・プリンセスで来てよかった居酒屋のランチタイムは終わっていた。

その近くのちょっと高めの 味菜み(みなみ)で薩摩膳と黒豚しゃぶしゃぶという鹿児島満喫のセットを食べ、その後もちろんラーメン屋に行ってシメのとんこつラーメンを食す。どちらもとっても美味でした。

ジョギングの後の水分補給にビールをたっぷり飲んだので、健康のためにタクシーで船に戻った。思いもかけず寄港した鹿児島が、充実した最後の寄港地となった。

  • おしまい(次はドナウ川リバークルーズ)
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このサイトの作者:しの

翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて

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