ブッシュの双子の娘達は人気薄
サンクスギビングの休暇気分で浮かれる11月最後の週、ちょっと垢抜けないワンピースを着た、ブロンドとブラウンの髪の二人のお嬢さんがニュースに登場した。ブッシュの双子の娘達で、21歳の誕生パーティーと感謝祭の休暇を過ごすために里帰りしたというのだ。二卵性でちっとも似ていないこの双子達は、今は別々の大学の学生。タブロイド新聞には、生まれたばかりの二人を両腕に抱いて、にっこり笑う若いブッシュパパの写真も掲載された。
しかしキャプションは「これで法的にいくらでも飲めるよ。おめでとう」とやや皮肉交じり。実はこの双子のバーバラとジェンナは、それぞれ未成年飲酒を告発されて、メディアを騒がせたことがあるという。他にもちょっと危ないボーイフレンドと付き合ったり、パーティーで羽目を外してスクープされたり。
「親の七光りを利用して目立ちたがるのは父親と一緒」と、彼女達に対する視線はけっこう冷ややかだ。このブッシュの娘達と、薬物中毒で治療中の大統領の姪ノエル(ジェブ・ブッシュフロリダ州知事の娘)を、大統領の「不安要因」と揶揄する記事もある。誕生日にちょっと田舎臭い格好でメディアに登場したのも、そんな評判を払拭したかったのだろう。
タブロイド誌には、彼女達に贈る言葉が掲載された。
偽のIDカードは、燃やしちゃえ。
警察に捕まったあのバーにだって、堂々と行ける。
通報したバーテンに、チップを出すかどうかは 君たち次第だけどね。
大人になっても、プリッツェルには気をつけなくちゃ。
なんせ君達は、ブッシュ一族なんだから。
家族の忠告はよく聞くべきだけど、いとこのノエルのは 例外だ。臭い飯を食うことになるよ。
君たちのパパが「悪の枢軸」と言い出した時には、 酒をあおった方がいい…。
(New York Daily News 11.23.2002)
ブッシュ大統領に双子の娘がいるなんて知らなかったので、私は面白がったが、マスコミは割りと冷淡。双子の誕生パーティーに続く、感謝祭の家族の集まりや、テキサスのキャビンで過ごす大統領ファミリーの休暇の様子は一切報道されなかった。「アメリカを代表するファミリー」「家族を大切にする大統領」といったイメージを作りたかったブッシュの思惑ははずれたらしい。
参考)
赤ん坊の双子を抱く若き日のブッシュ大統領の写真付きで21歳の誕生日を伝える記事(NYデイリーニュース)
双子の娘ジェンナの飲酒を伝える記事(CNN)
姪のノエルの薬物不法所持審議を伝える記事(CNN)
双子の娘達のアンオフィシャルファンサイト
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