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セレブリティ・ソルスティスで片道クルーズ「旅の総括」
今回のクルーズは日本のゴールデンウィークにピッタリとはまる日程だったので選んだけれど、初めてのリポジショニングクルーズとなった。冬の間はオーストラリアクルーズをしていた船が、夏場のアラスカクルーズのために配置転換をする途中に乗ったのだ。
リポジショニング・クルーズは省エネのためにスタッフが少ないとか食事が貧しいとか噂はいろいろあったけど、このクルーズに限ってはそんなことは無かったと思う。
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ダンスにアクロバットに読心術…多彩だったショー
ダンスは見るのもするのも大好きなので、クルーズ船のショーはいつもとっても楽しみだ。今回のクルーズは10泊のうち、初日が地元ハワイの人たちの伝統芸能ダンスで、その後プロダクションショーが3回、ラスベガスやブロードウェイにも出ているというミュージシャンのソロショーが4回(ギタリスト、ピアニスト、シンガーふたり)、マジックとコメディが1回ずつだった。
プロダクションショーに出てくるダンサーやシンガーは毎回違うけれど、いつも10人以上が舞台で踊って歌う。さらにロシア系の名前のアクロバット専門の人たちが3人いて、空中をからみ合いながらぶんぶん飛び回ってくれた。
バックのオーケストラは5人で、Gによればテープで音を膨らませていることもあったみたいだけど、シアターでも最上階のラウンジでも大活躍だった。
最上階のラウンジでは、毎晩10時すぎからバンドの演奏があって、60年代や70年代の音楽の時はダンスする人で大盛況。ジャズナイトの時はあまり人が多くなくて、けっこう上手だったのに気の毒になった。私たちは毎晩行きましたとも。一杯やりにね。
印象に残っているのはマインドリーディングという読心マジックショーだ。舞台にあげたお客さんが引いたカードや、頭の中に思い描いた数字や言葉をズバリと言い当てる。
ステージに離れて立っていたカップルの、だんなさんの腕に書いたはずのマークが、近寄っても触ってもいない奥さんの腕に付いていたのには驚いた。このカップルにはあとで別の場所で会ったけど、やらせじゃないしワイロももらっていないし、自分たちもどういう仕掛けかわからないのよと言って、まだ残っている腕のマークを見せてくれた。
新婚さん、結婚20年、結婚40年のカップルがステージに上がってエッチな質問でいじくられる恒例のマリッジショーも、司会以上にお客さんのトークが面白くて楽しかった。
プログラムで見つけて行こう行こうと誘う私に、Gは舞台に上げられたらイヤだと尻込みしていたけれど、そんな心配はまったく無用だった。だってほかのお客さんに出たがりが大勢いるからね。
乗っているのは新婚さんかリタイア後。人生を楽しんでいる人たちがたくさん
1回目と2回目の1週間のクルーズの時は、現役お仕事組が多かったセレブリティだけど、今回はリタイア組と新婚さんが多いように感じた。家族連れは少なくて、キッズクラブに来ている子どもは10人もいないなんて聞いた。
シドニーから乗ってきて28日間の連続乗船をしている人たちもけっこういた。私たちがああ明日下船だ、悲しいと言っている時に、28日も乗ったから十分だ、なんて笑ってた。そんな風にいつか言いたいものだなあ。
昼時のビュッフェに突然、クルーがギターを持って現れ、もう一人が歌いだす。曲に合わせてお客さんたちがノリノリに踊る。このあっけらかんとした雰囲気が好きだなあ。
最後のディナーは、あっちこっちのテーブルの記念写真を撮るのに、ウェイターは大忙しだった。私も呼ばれて、帯を見せてと言われて、背中をうんとひねって写真に参加。次々カメラマンが来るので背中が痛くなって「この姿勢はとってもツライんだけど……」と言ったら大うけでした。
次は逆のコースに乗ってみたい
そういうわけで、今回のクルーズもいつもと変わらずとっても楽しめた。5日間もあると思っていた終日航海日もあっという間で、まるで5時間しかたっていないみたいだった。
次はバンクーバーからホノルルに行く逆のコースに乗りたいなあ。逆のコースなら最初が連続の終日航海でまずはゆっくり。エネルギーが充満したところで暖かいハワイを巡ることができる。気温がだんだん上がるのがいいし、時差調整で1日の時間が増えていくのもいい。
リポジショニングクルーズは、アラスカから北上してカムチャッカ半島伝いに日本にやってくるものもあるけれど、セレブリティ・ミレニアムのバンクーバー⇒横浜なんて人気だけれど、寒いんじゃないかなあ。
クルーズではやっぱり甲板に出て海の風に当たりたいし、朝日や夕日を飽きることなく見ていたい。西に進むクルーズの時に取る部屋は、右舷にすべきか左舷にすべきか、悩むなあ。
- おしまい
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翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて
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