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旅の総括:ロイヤルカリビアンで乗るなら、この船がいいなあ
本当によくできた船だなというのが、ハーモニー・オブ・ザ・シーズに乗った感想だ。船の作りも、ショーも、食事も、どれも目いっぱい楽しめる。
大きなカラダのくせに、隅々まで計算してあの手この手を繰り出してくる。まんまとそれにはまってしまい、心から楽しんだ。
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ショーは毎回かぶりつきの位置で
前方の席で見たいなら、ショーは事前に予約して早目の時間に行った方がいい。ビュッフェでナチョスとチーズを調達し、ビール片手なら完璧だ。シアターはけっこう寒いので、上に羽織るものを忘れずに。
そうするとほら。こんなに迫力ある写真が撮れてしまうのだ。
ロイヤルカリビアンの船ならではのショーが、アイスショーとアクアショーだ。
クルーズ船のアイススケートリンクや飛び込みプールだから、本当に小さい。そこを出演者たちは縦横無尽に跳ねまわる。
元オリンピック級の選手たちが揃っているそうで、びっくり仰天のショーを見せてくれる。オリンピックで燃え尽きないで、楽しい再就職口が見つかってよかったねえ、なんてしみじみしてしまうのは私だけかしら。
アクアショーには開演ギリギリに行ったので、「スプラッシュシート(水しぶき注意)」と書いてある最前列の3列しか空いていなかった。
仕方なくその3列目に座ったのだけれど、これがとっても良かった。 なにせ目の前でみんな飛んだり跳ねたり。見上げるような高さから飛び込んできたり。
ボードウォークバルコニーの部屋に泊まっても、アクアシアターのショーは必ずシアターまで行って、最前列で見たほうがいい。もう迫力が違うから。
その夜はフォーマルナイトだったので、私は一張羅の付下げなんて着ていた。水は数滴かかったけれど着物は大丈夫だった。
思い切って滑れば気分スッキリ
船の上のウォータースライダーは、今や新造船の必須アイテムだ。見た目がきれいじゃなくなるし、いかにも子供向けに見えるので、ロイヤルカリビアンの船ではこのハーモニーに付いたのが最初だった。
それが今や、古い船には改装までして付けている人気ぶりだ。なら試してみなくってはね。
ウォータースライダーは、真っ暗なの、所々透明なの、大きなお皿みたいなのをぐるっと回るのと3種類ある。
ウォータースライダーのてっぺんに行くとけっこう寒かったり、お皿では途中で止まっちゃったり、笑い話はいろいろだ。よかったのは、ウォータースライダーを降りたところにジャグジーがあって、そこに飛び込めることだな。
最上階の16階からボードウォークがある6階まで、 30メートルを一気に滑り降りるのがアルティメイト・アビスだ。 訳して「究極の深淵」ってことかな。そこまで大げさな落下感ではなかったけれど、「キャー」という悲鳴は自然に出ました。
チューブ式のスライダーで、滑り落ちながら右に左に揺さぶられる。中はイルミネーションがとてもきれいで、所々真っ暗になるのがけっこう怖い。水は流れていないので、長袖長ズボンに、スニーカーを履くことが推奨されている。
ツウは右と左と両方試して違いを論じるんだそうだ。
他にボードウォークの上空を横切って空中を滑るジップラインや、 ロッククライミングウォール、サーフィンができる流水プール、バスケットボールコートに卓球台と何でも揃っている。
ジップラインはみんなが注目している中、なんて言いながら滑るか思いつかなかったので私は遠慮した。
ロッククライミングウォールは、3年半前はやっと登れたけれど今はどうかな? 挑戦したい気もあったけれど、ロッククライミングウォールがどこにあったのか。見つけられずに再挑戦は果たせなかった。
前に登ったボイジャーでは目玉の設備で、かなり目立つところにあったと思ったけれど。もう流行遅れなのかしら。
卓球はけっこう空いていたので、実力なりに楽しんだ。前の日食べ過ぎても、朝から卓球をしてウエストをひねれば気分スッキリ。またもりもり食べてしまうのであった。
リラックスできるのはやっぱりジャグジー
この船にはインドアのジャグジーがないので、毎回日陰になっているジャグジーを探して歩いた。
たいていどこかはうまい具合に影になっているけれど、湯温はそんなに高くはない。11月でも日向は暑くてたまらないカリブ海だからね。
終日航海の日は、デッキのプールやジャグジーはけっこう混む。プールの真ん中に仰向けに浮かんで、足はバタ足で手は逆方向に水をかく、私の得意の「ホバリング泳ぎ」も、できない時が多かった。
占い師までいる
クルーズカードをかざしていくばくかお支払いすると、もったいぶってお告げをしてくれる、インド人風のロボットのゾルター氏。
最後にその内容が書いてあるカードもくれる。おみくじみたいなものかな。アメリカでは有名人らしい。
真剣にお告げを聞いているところをパチリ。当たったかどうかはまだ聞いてない。
さあ、世界一の大きさの船に乗りに行こう!
今までアジア発着のロイヤルカリビアンにしか乗ったことが無かったので、ま、こんなもんかな、と思っていた。でもカリブ海クルーズに投入されている最新鋭の船は、大違いだった。
ハーモニー・オブ・ザ・シーズのスケールの大きさと、とことん楽しませてやる!という気合には圧倒された。そして素直に楽しんだ。
ちなみにフォーマルナイトのプロムナードはこんな感じだった。オシャレしている人もいたけれど、フォーマル度はそんなに高くない。みんなそれぞれに自分流のオシャレを楽しんでいた。
私は1回目のフォーマルは単の付け下げに波模様の帯、2回目は浴衣に衿を付けて名古屋帯で着た。派手な柄の浴衣のほうが圧倒的にウケがよかったです。
大勢で乗れば乗るほど、楽しい船だと思う。ダイニングで大きなテーブルが独占できれば、何皿でもいっぺんに乗せられる。お皿をみんなで回しても、たぶんそんなに目立たない。
部屋を並びで取れば、バルコニーをつなげて行き来ができる。私の憧れは最後尾にあるスイートルーム、アクアシアタースイートだ。2ベッドルームあって8人まで泊まれる。料金だって、3-8人目割引を適用すれば、ふつうのバルコニーの倍くらいで泊まれる(はず)だ。合宿みたいで楽しいだろうなあ。
船の中央に遊園地(ボードウォーク)と公園(セントラルパーク)がある、この22万トンクラスの船は、2018年3月から合計4隻になる。どれかに乗るためには地中海かフロリダまで行かなくてはならないけれど、たびたび行きたいなあ。
こんなことならハーモニーに乗っている間に、次のクルーズの船上予約をしておけばよかった。少し割引になったりオンボードクレジットの特典が余計に付いたりしたはずだ。
ソーダパッケージが飲み放題になるスーベニアカップも、忘れず持って帰ればよかった。そうしたら次に別のタイプの部屋に泊まっても使えたのにな、なんて残念に思っていたらそうではなかった。
カップの底にはちゃんと日付が記憶されていて、次のクルーズに持ち込んでも使えないんだそうだ。さすがハイテクの船、参りました。
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