最近のトホホホホ… |
アメリカで新入社員になる だから最初は、「とにかく全部の会議に出ろ」と言われた。会社にどんな人がいて、どんなふうに仕事をしているのか、まず把握しろと。そして会議が終わると呼ばれて聞かれるのだ。「お前は、さっきの会議の内容を何パーセント把握できたのか?」と。 そんな事聞かれても困ってしまった。はっきり言って、私には会議の内容はちんぷんかんぷんだった。だって、長く続いているプロジェクトの会議に途中から入ったって、経過がわかるわけがない。それに会社の扱い商品を「レードル」だの「ターナー」だのと言われても、何のことだかさっぱりわからなかったのだから。(レードルは、お玉。ターナーはフライ返しのことです) どうやら社長は、会議で私がじっと黙っていたのが気に食わなかったみたいだ。 「わからない言葉があったら、進行をさえぎってでも聞け。意見があったらその場で言え」と言う。そんな図々しいこと、日本で育った私にはとてもできないと言うと、「アメリカの会社に入ったのなら、アメリカ人になれ」とまで言われた。そんな無茶な、トホホホホーと思いながらも、言葉の意味を隣の人にこっそり聞いたり、進行に合わせて「オー、イヤー」なんて頷いたりしてたら、社長から詰問されることは無くなった。 とにかく、下を向いてじっとしているのではなく、「私は参加してるんだ」とカラダで示すことが大切みたいだ。そして言いたいことがあったら、大声で言う。アメリカじゃあ会議で一人一人に「あなたの意見は?」なんて順番に聞くことはまず無いから、不意打ちされない分、楽なんだけどね。 |