アメリカ三面記事便り |
これを読めばニューヨーク通…!? こんなに大量の紙を無料で配布しちゃうなんて、もったいないと思わないんだろうか…? けちんぼの私の第一印象だ。 手に取ってしまったからには、全部読んでやろう! 英語の勉強にもなるし、コラムからここに書くネタがきっと拾えるだろう。 そう決意はしてみたものの、小さな字でぎっちり書かれているコラムを読むのは、私にとってはけっこう大変だ。言い回しが凝っていたりすると引っかかっちゃって、理解するのに長い時間がかかる。 掘り出し物件が出るらしいと期待していた不動産情報も、記号のような言葉が並んでいるのみで、写真も地図も間取り図もついていない。番地からすぐ場所が思い浮ぶほど街に慣れていなので、ひとつひとつ物件を読み込んでいくのはすごく大変だ。 結局、面白がって読んだのは、後半に付いている交際相手募集の記事だった。 「Men seeking women」…なんてわかりやすい英語なんだろう。 「Women seeking women」…まあ、アメリカだからね。 「Multiples」「Anything goes」……どういうこと!? ROMANTICとかHANDSOMEとか、所々太字になっている。 ASIANなんて文字を見ると、自分が呼ばれているみたいでドキッとしてしまう。 桐島洋子さんが書いた「淋しいアメリカ人」で、中国系の小柄な女性として、交際相手募集の記事を載せる話を読んだなあ〜。なんて、懐かしく思い出した。実際この欄で知り合って結婚する人もいるという。 いけない、いけない。辛口コラムを読むのだった。と思った時には1週間が過ぎていた。もう次の号が出ているはずだ。この大量のコラムを毎週読みこなすなんてことは、とてもできそうにない。 「最新情報に、ぜんぜん追いつけないよー」 とアメリカ滞在が長い知人に言うと 「フリーペーパーは、アーチスト系の人が読むものなんじゃないの? 地元で生活するなら、ニューヨークタイムスが一番だよ」 とアドバイスされた。ニューヨークタイムスなら家まで配達してくれるし、日本の一般紙に較べて購読料もずっと安いという。 そっか。ニューヨークタイムスか。アパートが決まったらさっそく配達してもらうことにしよう。 というわけで、アパートが決まるまで、新聞コラムを読むのはお休みです。(ほっ) こんな調子ですが、引き続き三面記事ウオッチングを続けます。 (...続く) |