クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! プライド・オブ・アメリカで行ったハワイクルーズの旅行記です。


1日目 オアフ島ホノルルを出発

土曜日の夜に発って、土曜日の朝のハワイに到着

成田発のホノルル行きは、夜発朝着のレッドアイ(終夜便)だ。土曜日にゆっくり時間をかけてパッキングをしたり、飛行機の中で快適に眠るために、夜の成田空港でお寿司+一本をフンパツして食べたりもできる。


時間があったので、ついつい着物をたくさん詰めて、成田に着いたらお寿司とお銚子一本♪ これで飛行機では安眠できるはずだった。

余裕を持って旅行に出かけるっていいね、荷造りも飛行機の待ち合わせもゆっくりで楽しめるし、と思ったんだけれども、酔っ払ってグーのはずが満足に寝られず、つらかった。JAL(JALウェイズ)のハワイ便、夜10時に飛んで、深夜11時から夕食のサーブなんてしなくていいのにね。いつまでも続くうるさいサービスに、早く寝かせてくれーと心から思ったよ。

荷物を預けて余裕のお買いもの

朝10時前にハワイに到着。4月末の東京から着いたホノルルは、ほんわかと暑かった。でも建物の中はキーンと冷房が効いていて、アメリカに来たことを実感したよ。

乗り込んだタクシーの運転手に「ポート(港)に行ってください」と言っても、最初通じなかったのでちょっと焦った。でもこれは、タクシーの運転手さんが中国系であまり英語が堪能でなかったからみたい(と思いたい)。この移民の多さもアメリカ的だよね、と自分を納得させる。

一旦ピアに行って荷物を預けて、タクシーでアラモアナショッピングセンターに行く。買い物には殆ど興味は無いんだけど、スケッチャーズ に行くのだけは特別だ。

スケッチャーズ は前にニューヨークに住んでいるころにできたブランドで、家のすぐそばに店があった。ここのスリップオンタイプのスニーカーが気に入っているんだけど、日本ではなかなか手に入らないのだ。

アラモアナショッピングセンターのスケッチャーズ には、私が欲しかったスリップオンタイプは無く、仕方なくヒモで結ぶタイプを買う。スケッチャーズの店員とのやり取りや、到着後初めての食事をしたアラモアナショッピングセンターのフードコートの規模の大きさや、食べ物の大雑把さに、ああ、これがアメリカだよなあと改めて思う。


ハデハデの船体がいかにもアメリカな、プライドオブアメリカ

「日本人」窓口から船に乗り込む

いつもは乗船前のランチにこだわるGが、今回は珍しく早く船に乗ろうよとそわそわしている。ハワイは地元のレストランに期待できないから、船内のレストランを入念にチェックして、予約が必要な所は早く決めちゃいたいんだそうだ。

だから1時前には港にトンボ返りして、船にとっとと乗り込む。結構長い列ができているけれど、ナント「日本人」と張り紙がある空いている窓口があるじゃないの。そばに立っていたスタッフに、日本人なんだけど、あそこの窓口に行ってもいいの?と聞いたら、字が読めなくてよくわからない様子だ。だから、この張り紙には、日本語でジャパニーズと書いてあるのよ、と言ったら、ア、そうなんだ。って感じ。


こういう時に図々しくするのがアメリカ流である。だから私たちも、その窓口にずんずんと進んでいって、100人飛ばしぐらいでチェックインしてもらった。その日本人窓口のスタッフは、私たちの名前にサンをつけて呼ぶことと、アリガトゴザマシタくらいしか日本語ができなかったけどね。



船内レストランツアーで有料レストランのチェック

さーて、いよいよ乗船だ。でも、乗り込んでも部屋の準備がまだなんだそうで、ロビーに人が溢れてシャンパンを飲んだり、エクスカージョンのチェックをしたりしている。

私たちはちょうど始まった船内レストランツアーに参加。レストランディレクターが有料レストランをツアーしてくれて、ちょっとだけ味見もさせてくれて、ワインとレストランの予約のパックを見学者に売込むのだ。

船にある9つのレストランのうち、6つくらいをぞろぞろと大勢で見て回り、アメリカ満開のお笑い解説を聞いているうちに、1時間ほどが過ぎた。そろそろ部屋の準備もできているはずなので、ツアーを途中で抜け出して、部屋に行ってみることにする。

最上階最後尾の10680号室




10か月も前から予約しておいた部屋は、最後尾のバルコニー付きで、値段の割にはいい位置だ。その代わりエレベーターからは遠くて、歩くのが億劫な人向きではないけれど。

部屋は船会社の写真で見ていた通り。ハワイアンのどぎつい内装が落ち着かないかな、と思ったけど、そうでもなかった。部屋の殆どをベットが占めていて、バルコニーが無ければだいぶ狭く感じそうではある。

それより、部屋に前の宿泊客の伝票や使ったタオルが残っていたり、電話機の上にうっすらホコリがたまっていたり。今までに乗ったクルーズシップでは、こんなこと無かったんだけど…。

プライドオブアメリカ、スタッフは全員、掃除のスタッフまでみんなアメリカ国籍の人ばかりというのが自慢だけど、やっぱりアメリカ人はこういう所が大雑把だものねえ。

別の部屋の前の荷物を発見

部屋には入ったものの、預けた荷物が届かないので、着替えることもできない。届くべきものが遅いのも、やっぱりアメリカ的だ。仕方ないので汗にまみれたままさらに船内探検に出かけた。

すると偶然、通りかかった別の部屋の前に、私たちの荷物が置かれているではないの。部屋番号がちょっと似ているから間違えたんだろう。さすが、アメリカだ。(もう、こればっか) 荷物はそこから自分たちで運ぶ。これもアメリカ流だ。

日本人スタッフもアメリカ式…かな?

3時半から日本人向けの船内説明会があると聞いていたので、ビュッフェでお寿司を調達してから、数分遅れで会場に行ったら、もう始まっていた。アメリカの船なのに、日本人はやっぱり時間通りなのね。

最初を逃したので詳しい話は聞けなかったけど、今回のクルーズは日本人の数が少ないので、エクスカージョンも日本語ツアーは無いのだそうだ。それでも私たちより年上っぽい夫婦が数組と、私たちより明らかに年下のカップルが一組。今までの日本人ふたりボッチのクルーズよりは、ずっと多かったけれどね。

日本人客が数組いて、日本人スタッフが乗船しているのは、コスタフォルツーナ以来だ。コスタフォーチュナの日本人ホステスYさんは、毎晩必ず私たちのディナーの席に来て、挨拶してくれたり、バーで一緒に飲んだりしたけれど、プライドオブアメリカの日本人スタッフM嬢は、一度もそういうことが無かったな。毎晩配られる日本語の寄港地ガイドも「地球の歩き方」の単なるコピーだし、しかも古いバージョンだし。

今回のこのクルーズは、NCLのウェブから直接申し込みをしたので日本人スタッフに特別の費用を払っているわけではないけれど、アメリカの会社なのに、ずいぶん査定が甘いのね。



出航、そして期待を大いに上回った最初のディナー

部屋に戻ってシャワーを浴び、髪の毛を乾かして着替えたら、ちょうど出航の時間だ。甲板で何かやっているかなと行ってみる。無料のカクテルパーティーを実は期待してたんだけど、特にそういうものは無かった。スタッフが数人、Johnny B Goodに合わせてツイストしながら踊っているのを見るのは、なかなか楽しかったよ。

さーていよいよお食事だ。この船は、フリースタイルクルージングがコンセプトで、ディナーの時間も、席も、ドレスコードも決まっていなくて、何でも自由に選べるというのがウリなのだ。意気込みはわかるけど、ちゃんとハンドリングできているんだろうか???

でも意外とあっさり席に通してくれて、窓際の席がいいという希望もまあまあ聞いてもらって、どれどれとメニューを開く。


アメリカの船の食事なんて、期待しちゃいけないと自分たちに言い聞かせては来たけれど、お腹もすいているし、アメリカに住んでいる時に散々見慣れたアメリカンメニューが懐かしくて、つい3皿ずつ頼んでしまう。

ところが、お味はけっこういけるじゃないの…! 期待していなかった分意外性で評価が上がったのか、アメリカでまずい食べ物に散々慣れてしまったから、それが懐かしかったのか、わからないんだけど。乗船してから、お寿司をつまんだりピザをつまんだり色々していたはずなのに、またディナーをぺろりと平らげてしまった。

夜は波の音を聞きながら就寝

ゆっくり食事したのでだいぶ遅れてしまったショーの最後の方をちょっと見たら、とっても眠くなってしまった。ダンスフロアデビューは明日にして、その日は部屋に戻る。

Gはあっという間に寝てしまったけど、私は懸案のPCのセットアップをする。今までのクルーズではあり得なかったんだけど、この船は部屋からネットにつなぐことができるのだ。IT担当のお姉さんは、サテライト回線だからとっても遅いわよ、と言ってはいたけれど、なかなかどうして、メールも数分でチェックすることができた。

今までのクルーズでは、仕事先からメールが入っていないか心配で、港に着いたら、PCを抱えてネットカフェに走りこんだりしていた。その苦労に較べれば、50ドル払っても、部屋から計100分つなぐことができるなんて、夢のようじゃないの。


24時間オープンの船のネットカフェからも接続可能

満足してベットにもぐりこんだけれど、ハワイ時間の夜中にパッチリ目が覚めてしまう。5時間しか時差が無くても、時差ぼけってあるんだなあ。なかなか眠くならない自分にイライラしないように、バルコニーのドアを開ける。波の音を聞きながら船の揺れをベットの上で感じていたら、いつの間にか眠ったみたいだ。



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