クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! プライド・オブ・アメリカで行ったハワイクルーズの旅行記です。


8日目 オアフ島ホノルルに帰港・1泊滞在

船は朝7時にホノルルの港に着くので、下船してすぐに飛行機に乗って帰ることも可能だ。今回はゴールデンウィークの旅行で、船を降りた翌週の頭も祝日で休みだったので、帰りにホノルルでもう一泊することにした。

部屋係の名前も覚えず下船

1週間前に出発したホノルルに戻ってきた。部屋から見るホノルル港も、他の島に負けず劣らず、十分にきれいだ。貨物埠頭の隣に停泊するので、音はやっぱりうるさかったけどね。

このクルーズ船では部屋係が部屋に入ってこないので、名前も覚えられず、なんだか淋しかった。フリースタイルクルージングの良さなのかもしれないけど、食事のテーブルもいつもばらばら、部屋掃除のスタッフも数日で変わってしまうのなら、スタッフはチップが集められなくて困るだろうに。

その分、チップ代はクルーズ料金に上乗せして一律に取られるんだけど、働く方としては張合いが無いだろうなあ。



とにかく、廊下で会う誰彼に挨拶をして船を降りる。2000人をいっぺんに降ろすにしては、行列することも無くスムーズだった。

タラップを降りたところにエンタテイメント担当のおばちゃんがいたので、「あなたのダンスは楽しくてナイスだったよー」と思わず声をかける。思ったことを何でも口に出して話しかけるアメリカ流がすっかり復活した。おばちゃんはとっても喜んで、最大限に愛想よく送り出してくれたことは言うまでも無い。

ココナッツ・ワイキキホテルにチェックイン

下船してまっすぐ空港に向かえば、余裕でその日のうちに日本まで帰れる便利な日程のクルーズだけど、私たちはもう一泊ホノルルに泊まる。

予約していたのは、英語の旅行レビューサイトTrip Advisorで上位にランクされ、一番空港に行くのに便利なところにあったココナッツ・ワイキキホテルだ。一週間分の荷物がつまった、大中小の3つのトランクを持ち込まなくてはいけないので、奮発してスイートにした。スイートと言っても、ワイキキビーチ沿いの有名ホテルのスタンダードルームの半額くらいの値段だったけど。


そのせいか、やたら広くてバスルームも二つあるのに、この部屋にはバスタブが付いていなかった。気がついたときには荷物をだいぶ広げた後だったので、仕方なく部屋換え交渉を断念した。明日はうちのお風呂に入れるんだし、まいっか。でもなんだか悔しいな。

蒸し暑いホノルルに閉口

ホテルからワイキキビーチまでは、ぶらぶら歩いて5分くらいだ。ランチに行こうと歩き出すけれど、ホノルルの蒸し暑くて空気がよどんでいるのにうんざりする。高層ビルが立ち並ぶ繁華街の宿命なのかな。まるでトーキョーみたいだった。船で寄港したほかの島の小さな町は、陽はカンカン照っても風は涼しかったのにね。

私はハワイに来るのは2度目で、1度目の小学校3年生の時以来だ。その時はワイキキビーチの広さと白い砂に目を見張り、カラダがしびれる位にワクワクしたのをよく覚えている。だから、その時の感動が数十年後にどれくらい打ち砕かれるのか、けっこう楽しみにしていたんだけどね。


再び訪れたワイキキビーチはやっぱり、あれ? 道路から波打ち際までこんなに短かいんだっけ? という印象だった。

高級コンドのレストランでランチ

ランチは、アウトリガー・ワイキキ・オン・ザ・ビーチのデュークス・カヌー・クラブで食べる。さすがに高級コンドのレストランだけあって、サービスも味も雰囲気も、とっても良かった。


食べたのは「グリーンビーンズのサラダ」「白身魚のタコス」「Opah(アカマンボウ)のグリル」。プラス、今週のお勧めビールやローカルビールなど。

日が暮れて涼しくなるまでホテルの部屋で待機

ひいひい言っちゃうくらい暑い中、ホテルの部屋まで戻って、ホノルル探検はもうおしまい。日が暮れて気温が下がるまで部屋でダラダラする。

そして、着物を着てディナーにおでかけだ。Gがレストランを予約する時に「何かの記念日なのか?」と聞かれてつい「結婚記念日だ」と答えちゃったんだそうで。そんな風に言ったらおしゃれして行かなきゃいけないじゃない。

ホノルルのオーシャンハウスでディナー

夕方になって日がかげったらホノルルも涼しくなるかな、と思ったんだけど、全然そんなことはなかった。ホテルから海辺のレストラン オーシャンハウスに歩いて行くだけで、汗だくになった。つむぎの単に半幅帯だったんだけど、浴衣で十分だね、ホノルルは。


記念日だと言ったおかげか、レストランでは2人が並んで座る、海が見えるボックス席に案内された。だんだん暗くなる海を眺めながら、波の音や潮の香りや、海の風を感じる。

食べたのは魚尽くしで「Ahi(マグロ)のタルタル、トルティーヤ添え」「ズッキーニとナスのクロスティーニ」「蟹肉を詰めたMahi Mahi(シイラ)のロースト」「カンパチの生姜醤油焼」。

マヒマヒと蟹はちょっと味が単調だったけど、あとはハワイの魚料理らしく美味しかった。ワインは一番安いスパークリングをボトルでもらう(ソノマのKenwoodワイナリーのもの)。


お店から記念日だからと、小さいケーキが出た。記念写真も撮ってくれた。どうもありがとう。私たちのハワイ最後の記念の夜に。

いつでも来れる、いつでも来たいハワイクルーズ

マイレージで航空券が取れちゃっので、食べ物はどうせまずいでしょうとあきらめ半分でやってきたハワイクルーズだったけど、とっても満足できる楽しい旅行になった。

1週間というコンパクトな日程で、移動の手間や時間を気にせずに4つの島を巡れたのがよかった。ハワイに来るとなると、たいていどこかのリゾートにこもりきりの旅行になるという印象だったけど、それよりずうっと楽しめた。

きっとそれは、いい加減だけど屈託無く愛想がいい、アメリカ人主流の土地に来て、そこを船で巡ったからなんだろうな、とも思う。

いいじゃない、楽しけりゃ、という雰囲気が、なんだか懐かしくて心地よかった。それに合わせて振舞おうと、日本人らしからぬ馴れ馴れしさまで発揮してしまった。


ハワイはやっぱり日本から近いので、きっちり1週間で行って帰って来られるのも便利だ。どうしても1週間しか休暇が取れないという時には、またハワイクルーズに来るのもいいだろう。どこか遠くの海辺のリゾートまで飛行機や車を乗り継いで行くよりも、ずっと便利に手軽にこの海の上のリゾートには来られるのだから。それでいてぐるりと海に囲まれて、自然がいっぱいだ。

次に来る時は、ひたすらデッキでぼけっとして、次々と近づいてくるハワイ諸島の島々を眺めて過ごそう。そしてたまにはじっと目を凝らして海面を見つめて、船を追ってくるというイルカちゃんたちを見つけて、挨拶がしたいものだ。今回はいつものクルーズと同様、あまりにあれこれ欲張りすぎて、じっと海を見ている時間が少なかったからね。

>>おしまい



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