クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! プライド・オブ・アメリカで行ったハワイクルーズの旅行記です。



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ナウィリウィリ
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6日目 カウアイ島ナウィリウィリでカヤックに挑戦

この日は朝の8時にカウアイ島のナウィリウィリに着いてそのまま1泊する。ハワイ諸島の島は西側に行くほど古いので、カウアイ島は今回訪れるハワイ4島の中では一番古い島だ。
世界一雨が多く降る山が中心にそびえ、積み上がった溶岩が大量に降る雨に削られて渓谷を作り、木が生い茂っている。アドベンチャー系のエクスカ―ジョンもよりどりみどりだ。

ついにエクスカ―ジョンに申し込む!

今日はいよいよ、初めてのエクスカーションで出かける日だ。それも「カヤックで行く秘境の滝ツアー Hidden Valley Falls by Kayak」だ。冒険気分が盛り上がる。

ハワイクルーズに行くと決まったときから、このクルーズのテーマはグルメではなくネイチャーとされていた。イルカと泳いだり、シュノーケリングしたり、川くだりをしたり。色々なアクティビティーするぞ!と思ってはいたけれど…。

実際は亀のいる海岸で、チョビッとだけシュノーケリングしたのと、今日のカヤックツアーの2つが、かろうじてネイチャー体験といえよう。

エクスカージョンのカヤックコースには、上級者用と中級者用の二つのレベルがあったけど、出発時間の関係で中級者用を選択した。

船の乗客の平均年齢を考えれば、だいぶ若い私たちだ。体力的に上級者用じゃないと物足りないかなと思っていたんだけど、ぜんぜんそんなことはなかった。

アメリカのアウトドア派に体力負けしそうな私たち…

このカヤック秘境の滝ツアー中級者用に参加したのは、アラスカとサウスカロライナと、トーキョーから来た(つまり私たち)中年のカップル3組だった。アメリカ人の2カップルは、私たちより年上っぽく見えるとはいえ、実際は同い年か年下であることはしばしばだ。

いかにもハイキング慣れしている人たちだ。がっちりした体格のアメリカの田舎の人たちを見て、私はだいぶひるむ。Gはジムに行っても寝そべっているだけで、運動と言えばたまにゴルフをやるくらいだ。そんなおじさんをカヤックの後ろに乗せて、私はこの人たちについて行けるんだろうか?


ガイドのジョーイ(左) すいすい前をいく他のカヤックを必死で追いかける(右)

案の定、ガイドのジョーイがみんなにカヤック経験を聞いた時、初めてと答えたのは私たちだけだった。ジョーイは笑って、「たった2マイルのカンタンなコースだから大丈夫だよ」と言う。

「でも、蛇行しながら進むと、6マイルくらいになっちゃうけどね」だって。まさにその通りの6マイルコースを、私たちはうねうねと漕いだ。

なぜかまっすぐ進まない私たちのカヤック

最初はぐらぐらと揺れるカヤックが怖かったけど、川はずっと背が立つ深さだと聞いてひと安心。時々カヤックを止めて、川から見える変わった形の岩にまつわるハワイ古来の神話を聞いたり、川の周りに茂っている植物や動物の説明を聞いたりした。

生物学専攻のガイドのジョーイは、ミネソタから来たばっかりでまだこの仕事を始めて2ヶ月と言っていたけれど、それまでもずうっとスポーツインストラクターやネイチャーガイドをしていたそうで、話はなかなか上手だったよ。


時々カヤックを連ねて止めて、話を聞く(左) 川上に行くほど緑がきれい!(右)

驚いたのは、この川から見る限りの植物がほとんど外来種だってことだ。川の両岸に生い茂るマングローブも、斜面に所々生えているコーヒーの木もそう。観葉植物として持ちこまれたというポトスも野生化していた。巨大になって木に絡み付いて、巨大な葉っぱで陽をさえぎるので、絡みつかれた木が枯れていた。

動物もそうで、野生化した豚や闘鶏用に持ち込まれた鶏は、強暴だし被害も甚大なんだそうだ。

秘境の滝で飛び込みに挑戦!

さかのぼっていた川の幅がだいぶ狭くなったところで、いったんカヤックを降りる。次は秘境の滝Hidden fallに歩いて向かうのだ。

下手なオール使いでずぶ濡れになっちゃったのが気持ち悪いけど、山の中を歩くハイキングコースは、木と土のいい匂いがして、鳥の声も一杯で気持ちがいい。


模範演技を見せてくれるジョーイ(左)とGが上げた水しぶき(右)

秘境の滝は、滝というより池だったけど、ロープがつるしてあって、ターザンのようにぶら下がって飛び込むことが出来る。ジョーイがこうやって飛び込むんだよと模範演技をしてくれたけど、天気が悪くて気温がそんなに高くないし、水も冷たそうなのでアメリカ中年組はみんな尻込み。

そんな中、Gだけは白人に負けない白い胸とお腹をさらしてロープスイングに挑戦した。

果敢に飛び込んだというより、落ちたように見えたけれども、Gにとってはこの飛び込みボッチャンが、旅行一番の思い出になったそうだ。

帰りはモーターボートに引っ張られて楽ちん

帰りはモーターボートの後ろにカヤックをくくりつけて、こがずにラクチン帰還。ボートの上でジュースを飲んだりビスケットを食べたりしてたら、あんなに苦労してカヤックで上った距離も、あっという間だった。


カヤックはとっても楽しかったよ。何で私たちのカヤックだけまっすぐ進まなかったのか、不思議でしょうがないんだけどね。

エクスカ―ジョンを安く上げるには

ここナウィリウィリでは船は同じ港に2日滞在する。サウスカロライナのカップルは、明日はヘリコプターで空からこの島を見るのよと嬉しそうだった。ジョーイも、自分がいるツアー会社では、他にもいろんなネイチャーツアーをやっているよ、船から頼むと高いでしょ? とさりげなくご紹介。

確かに、船で割高のエクスカージョンを頼まなくても、港に下りてから地元のツアー会社のツアーに申し込んで参加すれば、安く上がるだろうし色々選べるんだろうなあ。事前にインターネットで探して申し込んでおけば、確実だ。

でも、出発前はエクスカージョンまでなかなか気が回らないし、船でエクスカージョンを頼むと、船のお客さんと仲良くなれるという利点はある。結局船に乗ってからいろんな情報が集まってきて、じゃあ行ってみようかと船のエクスカージョンに行くってことになっちゃうんだな。

怪しいエスニックレストランでディナー

午後は読書とジャグジーで過ごした後、夕食は3つ目のプレミアムレストラン、East Meets Westに行く。名前からして怪しいけれど、味も十分怪しかった。

私は野菜がたくさん取れそうなしゃぶしゃぶを食べてみたかったんだけど、予約担当のお姉さんにしゃぶしゃぶなんてつまらない。絶対たくさんあるメニューから選ぶべき、と言われてエスニック料理のほうにした。



East Meets Westで食べたのは、春巻、蒸餃子、卵のスープ、チキンサラダ、白身魚(グルーパー)の空揚げ、マーボードーフ、チャーハン、焼きそば(Chow Funという平たい麺)。アメリカ人がイメージする一般的なアジア料理って感じ。味付けは甘くて、予想を裏切らずにまずくて、かなり残してしまった。

まあこれも、やっぱアメリカってこうだよね、と再確認するためにはよかったかな。ワシントン州コロンビアヴァレー、Hogueという作り手のフュメ・ブラン2005年は美味しかったよ。

このレストランには鉄板焼きコーナーもあって、シェフが目の前で焼いてくれる鉄板を囲んで、みんなでわいわいやっていた。あれも楽しそうだったな。次は絶対にこの鉄板焼きコーナーに来ようと思う。



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