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クルーズ船の乗客を狙う強盗が出た寄港地

寄港地の強盗にとって、クルーズ船の乗客はとてもいいお客さんのはず。バックパッカーよりはお金持ってるだろうし、長い時間船に揺られてボーっとしてヨタヨタしてるし、カメラやビデオなどの高価なデジタル機器はいっぱい持っているし、船に持ち込み禁止だからナイフやピストルなどの護身具は身に着けていない。

そして無傷で船に返せば、その日のうちに次の寄港地に発ってくれる。出港時間が迫っていれば、被害者への事情聴取だって短時間でしょう。

自分で移動する旅行よりはよっぽど、クルーズ旅行は安全、安心だと思いますが、寄港地でエクスカ―ジョン中に強盗にあったというニュースはけっこうあるのです。船からのエクスカ―ジョンだろうが、自分でレンタカーを借りて移動しているクルーズ客だろうが、強盗には関係ないようです。

ニュースで報道されたクルーズ船の乗客の強盗事件
  • 2014年3月 バハマナッソーの米国大使館が旅行者に警告
  • 2014年1月 ロータン島 カーニバル・コンクエストの5人
  • 2013年4月 セントルシア島 セレブリティ・エクリプスの55人
  • 2012年2月 プエルト・バジャルタ カーニバル・スプレンダーの22人
  • 2010年11月 セントキッツ島 セレブリティ・マーキュリーの17人
  • 2009年12月 セントルシア島 ノルウェージャン・ドーンの14人
  • 2009年11月 バハマ ロイヤルカリビアンとディズニークルーズの18人

襲撃され逃げようとして車が脱輪

2014年1月 カーニバル・コンクエストでロータン島に寄港した一家5人

家族5人でカーニバル・コンクエストの東カリブ海クルーズに参加し、レンタカーでホンジュラスのロータン島の海岸沿いを走っていたアメリカ人一家(夫婦+15歳、14歳、8歳の娘)は、道端から飛び出したマスクの男に襲撃されて、逃げようと車をバックさせたところじゃり道で脱輪。娘たちに銃を突きつけられて、現金、iフォン、カメラを奪われた。

仕事でも南米をよく訪れるという父親のジェフ・スミス氏は「ホンジュラスが危険というのは知っていたが、クルーズ船が寄港するロータン島は安全だと油断していた」とのこと。

船側は強盗にあった一家に温かく対処し、無料のカウンセリングや電話、インターネットの使用を提供してくれたそうです。クレジットカードや携帯電話の使用を止めなくてはいけませんからね。

「人が少ない所に行く時は、注意を怠らずに。特にレンタカーは目立つから」 とジェフ・スミス氏は言っています。 記事はこちら

船からのエクスカ―ジョンの最中に強盗に遭遇

2013年4月 セントルシア島に寄港したセレブリティ・エクリプスの乗客55人とガイド3人

「驚嘆のサファリとミネラル温泉ツアー」と「ピトン山ハイク」に参加していた一行は、植物園散策の途中でマスクをして銃を持った4人の男たちに襲われた。 金品や宝飾品、カメラ、携帯電話を奪った後、男たちは一行に一列になって先に歩くように命令した。

後ろから撃たれるのではという恐怖の中、犯人たちは滝の影に消えたとのことです。この事件についてセレブリティは「誰もけがをしなかったのが不幸中の幸い」と言っていますが、クルーズ・クリティックには女性がひとり転んで足を骨折したとの書き込みがあります。記事はこちら

このセントルシア島では、2009年12月にもノルウェージャン・ドーンの14人の乗客が襲われるという事件が起きています。記事はこちら

事件が続くので、この後ノルウェージャン・クルーズはセントルシア島への寄港を止めていたのですが、セレブリティは変わらずに寄港していました。特にAnse-La-Rayeの滝付近が危ないようですので、ここには貴重品は持って出かけない方がいいでしょうね。

最初は冗談かと思った、皆殺しにされると思った、と乗客たち

2012年2月にカーニバル・スプレンダーでメキシコのプエルト・バジャルタに寄港したリンダ・ジバントさんは、ジャングルツアーのバスに乗り込んできた強盗が銃を手にしているのを見て、皆殺しにされると思ったと言っています。記事はこちら

2009年11月にロイヤルカリビアンでバハマのナッソーに行き、セグウェイツアーに参加していたアド・コーエンさんのインタビュー動画はこちらです。

最初は冗談かと思ったけれど、銃声と殺すぞという彼らの叫び声に女性たちは泣き出した。地面に這いつくばるように言われ、カメラ、ビデオ、GPS、携帯電話、現金などすべて奪われた。自分はからだの横を蹴られたし、後ろ手に縛られ木にくくり付けられた人もいた。

強盗はいかにもプロフェッショナルらしい仕事ぶりだったのに対し、地元の警察はまったく無力だったそうです。

事実を公表したがらない各国の警察

カリブ海諸国では、観光収入が減るのを恐れてか、なかなか詳細を公表しないようです。エクスカ―ジョンを狙った強盗だけでなく、セントトーマス島ではギャング同士の銃撃戦にツアーバスが巻き込まれて乗客が亡くなったり(2010年7月)、アンティグアでは繁華街を歩いていただけで強盗にあったり(2010年2月)、ビーチでスター・クリッパーの乗客がひとり殺害されたり(2010年1月)しています。

犯罪多発島のアンティグアやセントルシアはフロリダから遠いので、2週間のクルーズでもしない限りなかなか行きつきませんが、バハマのナッソーセントトーマス島は東カリブ海クルーズで、プエルトバジャルタはメキシコクルーズで私も行きました。

どこも美しい海とひなびた田舎の風景が続く、のどかでのんびりした所でした。 セレブリティ・エクリプスでクルーズしていてセントルシア島で犯罪を目撃した、元警察官はこう言っています。(記事はこちら

犯罪は、どこでも起こりうると思っていた方がいい。セントルシア島で、警察署からほんの2ブロックの所で、ドイツ人カップルがナイフで脅されているのを見た。彼らは警察に駆け込んで犯人も逮捕されたけれど、ツアーガイドは 「酔っ払いがナイフを持っていただけですよ」と言うだけだった。

このページに登場したカリブ海の島々 カリブ海強盗発生島 (メキシコのプエルトバジャルタはこちら



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