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名古屋には朝10時から夕方4時半まで寄港する。名古屋はリエが学生生活を送った思い出の土地なので、元同級生に会ったり懐かしのお店を尋ねたりしたいと、計画は盛りだくさんだ。
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日本への入国審査にけっこうな時間が
朝起きると船は伊勢湾を進んで名古屋港に向かっている所だった。 名古屋ではリエの学生時代の友達に会う予定だ。ボイジャーの初入港が地元の新聞で紹介され、消防艇の歓迎放水も見たいからと、友人のひとりはずいぶん朝早くから港に来て待っていてくれた。
でも、船内には入国審査を待つ長ーい列ができていて、なかなか降りられない。名古屋で旅程を終えて下船する人たちが優先だよねと船で待機していたら、私たちの下船は12時過ぎになってしまった。外国船で外国で下船する時はすぐなのに。何でこんなに時間がかかるのかしら。
味噌カツに名古屋城に、100円ショップ!?
ボイジャーが停泊するのは金城ふ頭で、近くのあおなみ線の金城ふ頭駅から名古屋駅までは24分だ。 リエの友達とお昼を一緒にするため、私たちは電車で名古屋駅まで出かけることにする。
そんな計画を立てていたら、ジャグジーで知り合ったハワイから来たご夫妻に、私たちは日本の100円ショップに行きたいのだけれども、連れて行ってくれないかと言われて困ってしまう。たしかにリエは名古屋で学生時代を過ごしたけれども、そんな昔に100円ショップは無かったし、今の名古屋は分からない。結局イオンや他のショッピングモールがありそうな途中の駅を紹介した。後で話を聞いたら、その場所はとっても気に入ってショッピングも十分楽しめたそうだ。よかった。
名古屋駅で他の友達も合流してみんなで食べた味噌カツは、私には初めての味でとってもおいしかった。久しぶりの再会を喜び合うリエと同級生たちのいい雰囲気に私は感動する。いいなあ、クルーズの寄港地で同窓会なんて。
味噌カツ屋の前で写真を撮ってもらった。リエは同級生のお母さんにもらった帯で、私は船の模様の帯。この後はみんなで学生時代によく行ったという懐かしのパン屋さんに行って、明日の夜に家で食べるんだとリエは大量購入。私はおみやげのういろうを買う。
船の中が案内できたらよかったのに
別れがたいし船も見たいからと、また数人が港までいっしょに来てくれる。船の乗客なら金城ふ頭駅までの往復のシャトルバスが出ているんだけど、見物客には解放されていないので、みんなで港まで歩く。
金城港は船を見に来た地元の人たちでけっこうな賑わいだ。船の中も見学できるようにしてくれたら、友達も喜ぶし、いい宣伝になるしで、ぜったいクルーズの需要をもっと高めると思うんだけどね。気が利かないなあ、もう。
クルーズってリーズナブルなのにいろいろ楽しめるのよーといくら説明してもねえ。やっぱり乗ってみないとわからないよね。
港には秀吉、信長、家康とそろった名古屋おもてなし武将隊がいて、リエは大喜び。海老フライというリクエストにはちゃんと「エビフリャー」と言ってくれたよ。サービス満点。