キモノでトスカーナ+温泉・ビーチ
1.フィレンツェのお得ホテル
2.美術館や、2階建て観光バスや、テルメなど
3.フィレンツェ及び近郊のレストラン
4.コッレ・ディ・ヴァル・デルサ
5.Toscanaの伊豆、ビアレッジオ



2階建てバスから見るフィレンツェ風景

2.美術館や、2階建て観光バスや、テルメなど

朝は時差ぼけで4時半に目が覚めちゃうのはいつものことなので慣れたもの。
日本からトランクに詰めて持ってきたレトルトの玄米おにぎりと、お湯をかけて戻した切り干し大根や海藻サラダ、梅干で朝ごはんその1を食べる。
決して美味しいものではないけれど、お腹は空いているし今の時間はこれしかないのでしょうがない。旅行中の厳しいレストラン行脚の連続を乗り切るために、朝は徹底して穀物と繊維質とミネラルを取って、胃腸の調子を整えるのだ。
おかげで今回の旅行も、昼はとびきりのレストランでたらふく食べることができた。夜は時差ぼけで眠くて、おいしいご馳走が食べ切れなかったりしたけれども、体調を崩すこともなく快調に乗り切れた。
ま、信じるものは救われるってことだと思うけどね。

6時を過ぎたら外が明るくなってきたので、外にお出かけ。トルナブオーニ通りを駅のほうに向かう。この通りは道の両側にそうそうたるブティックが並んでいる。西洋のブランドショップや洋服に興味の無い私にとってはあまり面白くない通りなので、すぐに横道に入る。石造りの建物と石畳の道が続いていて、ああ、イタリアだあと思う。フィレンツェは他のイタリアの街よりも道が広くて区画整理されていて歩きやすい。これもメディチ家がきちんと都市計画をしながら街を造ったからなんだとか。

街をうろうろしながらも、ホテルの朝食の終了時間まぎわに、朝食を食べに一旦帰る。こうして旅行中は、早朝の自前朝ごはんと、ホテルの朝ごはんに加えて、昼と夜とミシュランのレストランで食べ散らかし、ずっと1日4食だった。すごい食い意地だ。我ながら感嘆しちゃうよ。
だってホテルの朝ごはんは最上階のオープンエアのテラスで食べられて、とっても気持ちがよかったんだもの。


ウフィッツィ美術館と2階建て観光バス
あんまり観光はしない私たちだけど、世界一混んでいるというウフィツィ美術館には、日本から電話をかけて朝一番の時間で予約を取っておき、出かけていった。


指定された時間に行ってみても、なかなか窓口が開く気配が無い。予約無しの人たちとは別の列だったけど、予約の人たちも列になって並んでけっこう待つ。
セキュリティのゲートを通るのに時間がかかっているのだ。一旦中に入れば、展示場はガラガラに空いている。セキュリティチェックをするのは仕方が無いとして、もっとゲートを増やすなどしてどんどん人を入れればいいのにね。そうすれば予約が無いと何時間も並んで入場を待たなくてはならない、なんてことも無くなるのではないかと思うんだけど。

美術館内では、ところどころですれ違う日本人ツアーのガイドさんの説明を盗み聞きしながら展示を見て回る。館内は人が少なくって、作品の前の椅子に座ってゆっくり見ることもできるし、自由に動き回ることもできるし、快適だ。外で長い行列をしている人たちにはとっても気の毒だったけれど。


2階建て観光バス
ニューヨークで乗って以来お気に入りで、それからは旅行に行くとどこの街でも必ず乗る2階建て観光バスに今回も乗った。hop on hop offと言って、20-30分置きにやってくるバスに好きな所で乗り降りができる。観光名所をすばやく回るにはとっても便利な移動の手段なのだ。
フィレンツェの2階建てバスは、テープで各国語の解説を流しているのをイヤホンで聞く形式だった。ガイドさんとの面白いやり取りもないし、他のお客さんと話したりすることも無いので、ちょっとつまらなかったんだけど。
バスはフィレンツェをぐるりと1周するけれど、1周だいたい1時間くらいだった。
Aコース、Bコースと二つあったけど、途中で降りて付近をうろうろしたり、小休止したりしても、両方を1日で余裕で廻れる。フィレンツェってよくまとまったコンパクトな街なんだなあと実感できたよ。

澁澤龍彦が70年代に書いた旅行記「イタリアの夢魔」を読むと、フィレンツェは排ガスくさくて街は埃にまみれていて、肉ばかりの食べ物も口に合わない。さっさと他の都市へと退散したと書いてあるけれど、21世紀のフィレンツェは建物がどれもぴかぴかに磨き上げてあって、本当にきれいで、その記述とは大違いだった。
澁澤龍彦氏をその時案内したのは、当時からフィレンツェに住んでいた塩野七生さんなんだそうで。本を読むだけで、相当不機嫌になっているのがわかる渋澤氏を案内するのは大変だったろうなあ。
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2階建てバスの解説は、どの建物をどの時代に誰が作ったとは言ってくれるけれど、フィレンツェのアルノ川にかかる橋は、ポンテベッキオ以外はドイツ人に全部破壊されて、第2次世界大戦後にかけ直したのだ、とか、駅に使っていた綺麗な大理石を、アメリカ人が持って帰っちゃったから今修復しているのだ、とかそういうことは言ってくれなかったな、当たり前だけど。
こういう解説は全部、空港まで迎えに来てくれたホテルのドライバーさんに聞いた。他国人が他国人の悪口を言っているのを聞くのは、とっても楽しかったよ。


テルメでグロッタジュスティで一日スパ体験
フィレンツェからローカル列車に乗って1時間のテルメ、グロッタジュスティに行く。この辺のテルメの中では新しくて高級で、大きなプールとジャグジーがある(とWebに書いてある)ホテルだ。
本当はここに泊まりたかったんだけど、最低8泊が条件といわれて断念。1日スパメニューをフィレンツェから電話で予約してやってきた。プールだけ入りに来ることもできたけれども、イタリアのテルメのメニューにもちょっと興味があったし。

案内の人は英語のほかに日本語の単語もちょっと知っていた。あの程度で自由に日本人とコミュニケーションできるとは思わないけど、それだけ日本人の客も多いってことなんだろう。

スパのメニューは泥の全身浴とそれでかいた汗を落とすための水圧シャワー、喉と鼻への温泉蒸気の吸引とスゥエーデンマッサージだ。最初にお医者さんから健康チェックされることも、前に行ったイスキアのテルメで体験ずみ。健康チェックが血圧を計る事もせずに問診だけで超いい加減ってのも経験ずみだ。

メニューの合間合間には、ジャグジーも付いているアウトドアプールで好きにしていていいんだけど、この日は昼までちょっと曇っていて寒くて、なかなか自由に泳げなかった。プールはさすがに温泉プールなだけあって、生ぬるくて、冷えるってことは無かったんだけど。

宿泊客はプールサイドで過ごしたり、好きなスパメニューを選んで受けたり、のんびり過ごせるんだろうなあ。テルメのレストランのパニーニも、高かったけどなかなかおいしかったし、他のレストランのメニューも充実しているんだろう。
今度はここでゆっくり過ごしてみたいものだ。

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