キモノでトスカーナ+温泉・ビーチ |
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1.フィレンツェのお得ホテル 2.美術館や、2階建て観光バスや、テルメなど 3.フィレンツェと近郊のレストラン |
4.コッレ・ディ・ヴァル・デルサ 5.Toscanaの伊豆、ビアレッジオ |
中世の街並に、中世の文学の傑作 源氏物語「夕顔」の章のモチーフの帯 |
4.コッレ・ディ・ヴァル・デルサ 知らずに来た中世の町 糸杉やポプラの雑木の間に、収穫を終えた小麦畑が広がり、夕日に輝いている。鳥がさえずりながら飛び回り、ニワトリの鳴き声がどこからか聞こえてくる。窓からの涼しい風を受けながら、ああこれがトスカーナの風景かと、今までに見た色んなトスカーナ礼賛映画のシーンを思い出した。 海外で外国人に混ざって体型や体格で負けずにオシャレするためには、着物を着るのが一番と私は思っている。そんな時にもGはいつも洋服だったけれど、今回旅行の前にヤフーオークションで安い男物浴衣セットを落としてあげたら、外国でなら着てもいいと言うではないか。 着物なんて一枚も持っていないGが、タモトや帯を扱いあぐねて、もう着ないといつ言い出すかと、内心ちょっと心配だった。けれど、本人はわりと簡単に着付けも覚えて、けっこう機嫌よく着ている。ジャケットを着なくてはならないような星のレストランでも、ジャケットを着るより涼しくて楽だから着物がいいと言う。しめしめ。 イタリアなら浴衣で星のレストランに行っても誰もマナー違反だと咎めないからで、日本の格式あるところではこうはいかないと思うけれどもね。 Gのレストラン評 アルノルフォ アルノルフォのダイニングはオープンエア。僕らのテーブルがアウトサイドに確保されたこともあって、テーブルに座ると視界いっぱいに森と畑の景色が広がる。食事の途中で暗くなると今度は星空になる。何と素敵な舞台であろうか。 ポルトガルはアルブフェイラのヴィラ・ジョヤ、フランスはエクサン・プロバンスのクロ・ド・ラ・ヴィオレッテ、そして今日のアルノルフォが僕のオールタイムベスト3かもしれない。(以上、Gのレストラン評) レストランは10組ぐらいのお客さんで満席で、レストランのホテルにも泊まったのは、そのうちの3組ほど。チェックアウトの時に一緒になった、フィレンツェからきたというカップルは、18回目の結婚記念日なのでここに来たけれど、ここはトスカーナで一番のレストランだよ、と自慢っぽく語っていた。 昨日は延々と続くかと思えた石畳の道も、やたら狭くて通り過ぎる車に邪魔にされた道も、石造りのアーケードも、ルネッサンス以前の由緒ある街並みだったんだと知れば大変ありがたく美しく目に映る。道行く人たちや、古い石造りの家の玄関に座っているおばあさんたちが、珍しそうにボンジョルノと挨拶してくれる。 そう、私たちは昨日汗だくでトランクを押していたあの怪しいアジア人2人組なの。おかげさまで無事ホテルに着いて、今朝は浴衣着てお散歩してます。という私の心のメッセージが皆さんに伝わったかどうか。 |
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