キモノでトスカーナ+温泉・ビーチ
1.フィレンツェのお得ホテル
2.美術館や、2階建て観光バスや、テルメなど
3.フィレンツェと近郊のレストラン
4.コッレ・ディ・ヴァル・デルサ
5.Toscanaの伊豆、ビアレッジオ



タグナレッロ81年をグラスで出してくれた。まろやかで円熟の味にびっくり!

3.フィレンツェと近郊のレストラン

フィレンツェに夜中に着いた翌日のランチはさっそく、日本から電話で予約しておいたフィレンツェ郊外の二つ星レストラン、ラ・テンダロッサに出かける。
念のため、出かける前にホテルのレセプションのサンドラお姉さんに、レストランに電話をしてもらって予約を再確認。日本からかけた電話が通じていたのかどうか、いまひとつ自信が無かったんだけれど、予約はちゃんと入っていた。よかった、よかった。


Gのレストラン評 テンダロッサ

食い散らかしのスタートは、フィレンツェ郊外、タクシーで20分ちょっと走ったCerbaiaという街にあるラ・テンダ・ロッサ(★★)でランチ。

まずスプマンテが出てくる。アイルランドから修行に来ているという若い男性が英語でメニューを説明してくれる。100ユーロのお任せコースにする。
魚介料理が多いので、ワインは「地元の白を」と頼むと、Batarというシャルドネ、ピノ・ビアンコ、ピノ・グリージョで作られた2005年ものを出してくれた。

アミューズとして「白身魚のソテー+グリーンピースのムース」、
前菜は「白身魚の3種盛(白身の刺身を軽くあぶったもの+セロリのソルベ、アーティチョークを白身で巻いてさらにパンチェッタで巻いてソテーしたもの+小ナスのソテー、白身のソテー+白インゲン豆のムース)」
「ロブスターを詰めた小イカのソテーとポルチーニのクリームのパイ乗せ」、
パスタは「ムール貝・アサリ・イカが入った手打ちスパゲティ+ジェノベーゼソース」「ブラックオリーブ・ウリ科の野菜・トマトが入った大きな円状のパスタ料理(カペロッティというらしい。英語ではblack and white pastaという説明を受けた。確かに表が黒、裏が白である)」。
メインはラムのロースト(骨付きラムチョップ1本と、挽肉にしてからハンバーグにしたようなもの1つ)」。

トスカンというよりも現代のソフィスティケイテッドな一流のイタリア料理と思う。素材のよさを損なわない上品でやさしい料理だ。メインのとき赤をグラスでくれというと、スーパートスカーナ(Tignanello)の1981年が出てきた。これがとんでもなくうまかった。(以上、Gのレストラン評)



二つ星レストランテンダロッサには、敬意を表して暑い中、夏大島に名古屋帯を〆て出かける。暑いといっても湿度が低いので東京の夏とは大違い。着物を着るのに大汗かくこともないし、日なたさえ歩かなければ着物は快適だ。帯〆てタクシーに乗って石畳の道を揺られるのは、帯がよれないように背筋を伸ばしていなくてはならないので、ちょっと疲れるけれども。
レストランの帰りに、フィレンツェの街の中心のインフォに寄り、ワイナリーツアーや観光バスの情報を教えてもらう。インフォにはいろいろな国の人が情報をもらいに来ていて、着物姿の私もその中に混じる。
着物を着ている私を見てビックリするのは日本人のほうで、外国人はあまり驚かないような気がする。日本人にとっていまや着物はすごく特別なものだけど、外国人にとっては世界中にある民族衣装のひとつだからね。

それでも時々すれ違った人がステキね、キレイね、などと声をかけてくれるのは嬉しいものだ。カフェに入ったらレジのおばちゃんが、まーステキ、ちょっと後姿も見せて頂戴!とカウンターの中から言うので、その場でクルリと回ってあげたらお店にいた人たちに受けたよ。
その後に払った御代は二人で1.2ユーロとすごく安かったから、もしかして私の分は入っていなかったのかもしれない。


Gのレストラン評 ステーキレストラン カフェイタリアーノ
さて今日のテーマは、トスカーナ名物ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風牛肉のステーキ)への挑戦である。ミシュランでスプーン1のレストラン、カフェ・イタリアーノを予約した。
カウンターの後ろに天井までお酒がぎっしり置いてあって、元はカフェだったような内装だが、メニューにはトスカーナの郷土料理が並び、テーブルにはクロスがかかり、蝶ネクタイの年配の男性がサービするちゃんとしたレストランである。

ワインはVino Noble di MontepulcianoのBraccesca(2003年)を頼む。
パンとトマトのスープをつまみながら肉の焼きあがりを待つ。
そしてやってきたのは約1kgの巨大なキアーナ牛のTボーンステーキ(50ユーロ)。厚みは3.5cmほどはあろうか。Sと2人でこれを一気に食い尽くした。ものすごく旨い。圧倒的に旨い。食べきれないのではないかと心配していたのだが、まったく杞憂であった。大満足。(以上、Gのレストラン評)



おいしいランチでお腹がいっぱいになると、どうしても時差の関係で眠気が襲ってくる。到着した翌日はちょっと一休みのつもりでホテルに帰ったら夜10時過ぎまでぐっすり眠ってしまった。これでは日本時間どおりに生活しているってことで、いつまでたってもイタリアでディナーが楽しめないではないの。
そこで、まだ寝足りないカラダに鞭打って起きて、夜11時過ぎのドゥオーモ広場に行ってみる。街はまだバリバリに元気で、通りの両側には行商のアフリカ人たちが品物を広げ、その間を大勢の人たちがそぞろ歩いている。殆どがヨーロッパ人やアメリカ人で、朝はたくさん見かけたアジア人は、みんな時差ぼけで寝ちゃっているのか居なかった。

真夏のフィレンツェは、昼間の日なたはものすごく暑いけど、夜は涼しい風が吹いて本当に過ごしやすい。ポンテベッキオ橋に出ているバンドや芸人のパフォーマンスを見たり、屋台を覗いたり、顔ぐらいの大きさがありそうなアイスクリームを食べている人を眺めて笑ったり。
どこの街でも夏の夜のイタリアは昼よりずっと活気があって楽しいと思う。

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