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釧路湿原をカヌーで疾走
>> <<寄港地 室蘭 >>>>>> 知床クルージング>>釧路には朝7時に着いて夜18時に出港する。釧路といえば、釧路湿原! 丹頂鶴やヒグマに会えるかもしれない。もちろん、魚市場だってあるし、お寿司だっておいしいに決まっている。
このクルーズに女同士で参加することが決まった時から、釧路では皆でカヌーに乗るんだと決めていた。片道はカヌーを漕いで行き、湿原を走るノロッコ号に乗って帰ってくるというワクワクの冒険ツアーをするのだ。
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釧路入港は船長の腕次第?
霧が多い釧路港への入港は難しくて抜港になることもあるとか、町に近い所にある新設のクルーズ・ターミナルに入れず、遠くの港に停泊することも多いとか、色々と心配事は多かった。
私が釧路に寄港した2回とも、接岸はできたけれども港は遠い方になって、町に行くにも釧路駅から船に戻るのにも時間がかかった。無料のシャトルバスは出たけれども、土産物屋しかないフィッシャーマンズ・ワーフまでだし、ツアーのお迎えも遠くて大変だったと思う。
クルーズのベテランによれば、便利な新しい港に着岸できるできないは、船長の腕次第なんだそうで。確かに、船長が代わった数週後のクルーズからは、ちゃんと釧路の新設クルーズターミナルに着岸していた。
さあ、カヌーツアーに出発だっ
ともあれ、釧路には上陸できたし、しかもカヌーツアーの人たちが船の前まで迎えに来てくれているのだ! 私たち、エメラルド341チーム(=フロア名と部屋番号)の淑女4人組は、皆それぞれに日焼け止めの重装備をして、ツアーバスに乗り込んだ。
途中で雨がざあざあ降ってきたけれども、気にしない、気にしない。だって私たちのチームには、台風も吹き飛ばすような強烈な晴れオーラを持った人たちがいるんだもの。しかもカヌーツアーの会社が、防水仕様ばっちりのモンベルのウィンドブレーカーを貸してくれたので、雨に困ることはまったく無かった。
カヌーに乗り込んだ時にはちょっと怖かったけれど、すぐに慣れて私たちは大はしゃぎ。調子に乗ってみんなで片側に寄って写真を撮ろうとしたら、カヌーがぐらっと傾いた。危ない、危ない。
漕いでる気満々の淑女4人組だったけれど
ベテランの指導員サクマさんが最後尾にどっしり居てくれて、右だ左だと説明しながらぐいぐいと漕ぎ進める。みんな口々に私だってちゃんと漕いでるわよ、と言うけれども、漕いでいようがおしゃべりでオールが止まっていようが、カヌーは同じペースで進むではないか。たぶんサクマさんひとりが5人分漕いでいたんだと思う。
ワシや鹿の親子連れや丹頂鶴まで、カヌーからは動物がよく見えた。でも木の間にとまっているワシはなかなか見つけにくい。サクマさんが後ろから「10時の方向にワシ、視線ちょっと上」などと方向を教えてくれるんだけど、右を向く人あり、左見ている人ありで、みんなバラバラだとあきれてた。だって私たち、デジタル時計世代なんだもの。
湿原に行かないのならお寿司に魚市場
1週目に釧路に行った時には、湿原には行かずにフィシャーマンワーフから寿司屋、魚市場と釧路の町を歩いて回った。カヌーにGも誘ってみたけれども、漕ぎながら大ゲンカになるのを怖れたのか、尻込みされちゃった。
私たちが行ったお寿司屋さんは、創業99年という八千代本店(地図)だ。入ってすぐの立派な白木のカウンターに圧倒されるけれども、ランチなら1200円の握りセットもある。もちろんGはそれで満足するわけもなく、メヌケ(深海魚)、タンタカ(松川鰈)、トキシラズ、メンメ(キンキ)、ツブ貝、シメサバ、毛ガニ、イクラ、ホッキ貝、マイカと頼んで、お酒もぐいぐい飲んでふたりで1万円弱だった。
釧路駅前の着物屋さんにふらっと入ったら、そこの御主人が地元の人は「回転寿しのまつりや(地図)」に行くんだと教えてくれた。車で行く距離だそうだけど、次は必ず行きたい!
駅からすぐの和商市場もあまりに有名だ。ご飯の丼に好きな具材を乗っけて回る「勝手丼」はここの登録商標なんだそうで。私たちがやったら、自制がきかなくてすぐに5000円くらい行ってしまいそうだ。握ってもらうわけでもないのに、もったいない気がした。
和商市場から遠い港に停まっている船までは、タクシーで2000円位かかったけれど、広い北海道を走るのだから仕方がない。やれやれと船に戻ったら夕日がきれいに見えた。北海道を2週もクルーズしたけれど、夕陽を見ることができたのは、ほんの数回だった気がする。
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