クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! コスタ・ビクトリアで南スペイン、ポルトガルまで行った地中海クルーズの旅行記です。



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1日目 星のレストランでランチの後、サボナを出発

ジェノバからサボナへは列車で移動

乗船の日は、1分だって早く船に乗りたいのに、Gはミシュランの星のレストランでのランチをしてからと言う…。

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船は楽ちんだけど、列車の移動は大変!

翌朝、ジェノバ駅から特急のインターシティでひと駅、30分のサボナに行く。

ジェノバ駅もサボナ駅も階段が多くてトランクの上げ下ろしは大変だった。3つのトランクをホームに上げて、へたりこむG。

一旦港まで行ってトランクを渡して、また町に戻り、星のレストランにランチに行く。

以下、Gのレストラン評。Gがミシュラン赤本+ネットで情報を集めてレストランの事前検討に励み、飛行機の中でもあれこれ悩むのはいつもどおりだ。

ラルコ・アンティコ L’Arco Antico

piazza Lavagnola 26r
019-820938




クルーズ出航地サボナで唯一のミシュラン☆1『ラルコ・アンティコ』でのランチから、今回の食い散らかしの旅は始まった。

食前酒はスプマンテ(Brut Franciacorta Montenisa Antinori)。日本酒ふうに言うと辛口だが旨口で大変よろしい。料理はワイン付きのコースを注文する。最初のワインは白(Tokai Frinlano Borgo Del Tiglio、2005年)。シャルドネ系のこれも辛口の旨口。

第1皿は「白身魚のたたき、硬めに茹でたアスパラガス、レモンとオレンジのソース」。

第2皿は「コウイカの身を墨と和えたものとレモンの皮を煮たものが浮かべた、ズッキーニのクリームスープ」。第3皿は「トマトが入ったラビオリ、白身魚の小間切、魚と塩で作った薄味のソース」。いずれも素材の味と塩と柑橘の酸味だけで作られたシンプルで繊細で深い味わい。

ワインがここで赤(Rosse se di Dolceacqua Superiore、2006年)に変わる。リグリア海沿い、フランス国境近くのドルチェアクアの産、つまりほとんど地元のワイン。ミディアムボディで比較的軽めだが味わいは豊か。

第4皿は「ツナのステーキ、赤ワインソース、野菜のソテー乗せ」。火を通したマグロを美味しいと思ったのは初めてかも。火の入れ加減が絶妙で、表面はかりっとクリスピーだが中のほうは弾力があってマグロの旨みがぐっとくる。岩塩の力強い塩味が利いて生臭さはまったくない(生魚が苦手でない日本人には塩が少しきついかもしれないが)。

デザートに合わせて、ワイン3種類目はフランス産甘口の白ワイン(Mas Amiel Prestige 15 ans d'Age)。メインシェフの座を息子に引き継いだというお母さん(コック服を着ているのでまだ厨房に立っているのだろう)が挨拶に来られたので、例によって乏しいイタリア語で感激を伝える。

オリーブオイルやニンニクやハーブが目立ちすぎず、よい素材と絶妙の塩加減で味を決めていると言えばいいのか、たいへん結構な料理でありました。

ワクワクの乗船!

ワクワクの乗船 早く部屋を見て船の中を探検したい!

さて、いよいよ乗船だ。2000人からのお客が乗るのに、ゲートが二つしかなくて、ひとりひとりIDチェックをするのでけっこう並んで待つ。私たちのようなEU以外の国の人はさらに、入国審査官にパスポートを見てもらわなくてはならないので、列とは別の場所でまたちょっと待つ。

出発前に読み漁ったクルーズのレビューで、この手続きに時間がかかることに文句を言っているアメリカ人やイギリス人が多かったけど、あんなに怒るほどの手際の悪さとも感じなかったけどね。とにかく、ようやく船に乗り込んでこれから8泊お世話になる客室へ。今までのクルーズとは違いバルコニーは無く、でもバスタブが付いている。

ミニスイート11109号室

夏のクルーズでバルコニーでルームサービスの朝食を食べるのはとても気持ちがいいけれど、今回はそういう気温ではないし。それに、バルコニー無しの部屋は、窓の下にすぐ海が見えるのがいいよね、と、バルコニー付きがブッキングされていて取れなかった負け惜しみを言う。


バルコニーは無かったけどクルーズではじめて付いたお風呂は、ジェット付きでなかなか気持ちよかったよ。一日に何回もお湯をたっぷり入れてお風呂に入っていたら、掃除のスタッフが驚いたのか、バスルームに大きな乾燥機を置かれちゃったけどね。

日本人たったふたり、英語も少数派で孤独が心配

お約束の避難訓練の後は英語のインストラクションに出席。今回のクルーズには日本人スタッフは乗っていなかった。それどころか、ゴールデンウィーク中の日程だと言うのに、日本人が私たちの他にいなかったよ。

英語インストラクターのレダによると、今回のクルーズは2000人のうち1600人がイタリア人で、英語ネイティブは12人。英語スピーカーが80-90人(私たち含む。別のスタッフは英語組は20人しかいないとも言っていた)とのこと。うーむ、前にもましてイタリア人ばっかりのクルーズなんだなあ。

案の定、ディナーのテーブルはまた私たち二人だけになってしまったし、ダンスフロアでかかる曲も、イタリア人がそろいの振りで踊るイタリア版パラパラみたいな曲ばかり。また前回のコスタフォーチュナ同様、イタリア村に入り込めない孤独を感じるクルーズになるのかしら?と多少の不安を感じつつ、激しく回るイタリア人カップルにぶつかられながら着物で踊っちゃったりして、12時過ぎまで過ごす。

時差ぼけで、今朝起きたの3時だったのにね。



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