クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! コスタ・ビクトリアで南スペイン、ポルトガルまで行った地中海クルーズの旅行記です。


3日目 マラガでアンダルシア料理を堪能

船から見るヨーロッパ大陸

マラガの強い海風にあおられるキモノ。

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朝のジョギングをちょびっとだけ

お昼に最初の寄港地マラガに着くので、その前にと朝から船のデッキをジョギングする。昨日より走る人が多くて、すれ違う時に挨拶したりして、仲間が増えたようで嬉しい。

船は遠くに雪をかぶった山並みが見える陸地に沿って進んでいく。走りながらかく汗は、海からの風であっという間に飛んでしまう。それが気持ちよくていつまでも走っていたいのだけど、肉体の限界はすぐやってきて、せいぜい20分程度でおしまい。

朝は涼しくても昼間は暑いくらい

船が港に着いたら、すぐにシャトルバスに乗って町に出かけて、ランチをすることにしている。旅行に出る前に、ミシュランやら、マラガの情報サイトやら、他の旅行者のブログやらを色々あさってGが決めたレストランに行くのだ。

朝は気温が低かったので、袷の紬で出かけることにした。東京よりずっと気温が高いはずのスペイン南海岸だけど、朝から風が強くて、袷でも寒いくらい。なーんだ、袷から夏の着物まで色々持ってきたけど、夏用は不要だったかな、と思っていたら、午後2時を過ぎる頃から気温はぐんぐん上がって、26度くらいになった。空気がからっとしているので大汗をかくということは無かったけれど、日なたはさすがに暑かったよ。

やっと見つけたレストランのある通り

最初の寄港地だ!と張り切って出かけたはいいけれど、シャトルバスを降りたら、右も左もわからない。船のレセプションで貰った、小さな地図を頼りに歩き出すけれど、現在位置もよくわからないのだ。やっと小さなインフォを見つけて、ちゃんとした地図も貰うことができた。クルーズ船はオプショナルツアーはたくさん用意しているけど、自分で動きたい客には不親切なのね、と実感。

石造りの家に石畳の道の>マラガの街並みはとてもきれいだった。日差しは強いけど空気がからっとしていて、風が吹けば涼しク感じられる。

まずはインフォで教わったネットカフェへと行く。ちょっとだけメールチェックするつもりが、スペイン語のキーボードにてこずって30分以上かかる。それでも料金は2台で1.3ユーロと激安なのに驚く。船にもネットカフェがあるけれど、この値段じゃあ2分も使えない料金だ。

さて、お腹もペコペコだし、いよいよスペインでの第一食目だ! 以下、Gのレストラン評。

エル・チニータス 


El Chinitas Moreno Morroy 4 95 221 09 72


この街にはミシュラン☆1が1軒あるが、Cafe de Parisという名前からしてフランス料理ふうで気が進まない。そこで、ミシュランでスプーン1で、アンダルシア料理が食べられそうで、街の中心部にあって便利なEl Chinitasに行く。闘牛士やフラメンコダンサーの肖像画が壁一面に飾ってあり、冷蔵ケースに魚介類が並べられ、バルコーナーには10種類くらいのタパス料理が並んでいる。かなり古い店らしく、観光客に受けると思う。

「イカとヒヨコ豆とキャベツのいため」はインドふうの味付けだが辛くない優しい味。
「野菜のグリル(ナス、アスパラガス、アーティーチョーク、マッシュルーム)」は素朴な味。
「アンダルシアン・ガスパチョ」は、7年前にバルセロナ〜マジョルカで食べまくったガスパチョに較べてずっとシンプル。
メインの「豚肉の煮込み、ジャガイモ、カリフラワー」は内臓系の強い味のソースで和えてある。

ワインは白をボトルで、同じく赤をグラスで。いずれも地元のワインだが、これがすこぶる美味しい。期待していたとおりの素朴な郷土料理を楽しむことができて満足だ。

ピカソ美術館に預けたデジカメを忘れそうになる!

食事の後は、ほろ酔い加減でレストランの近くのピカソ美術館に行く。マラガはピカソが生まれた街なので、美術館や生家などが観光の目玉になっている。ピカソは10歳までしかマラガにいなかったし、バルセロナ時代が有名だから、カタルーニャ人のようなイメージがあるけれどね。

美術館は、紀元前8世紀のフェノキアの遺跡に建つ、16世紀のアンダルシア建築なんだって。ヨーロッパの歴史を感じさせます。

こじんまりした美術館を回り終えて入り口に戻ると、日本人がずらりと行列していてどっきり。いい加減に着付けて、歩き回ってぐずぐずに崩れた着物の衿と帯が急に恥ずかしくなって足がすくんだよ。

逃げるように出てきたせいか、美術館の受付で一時預かりさせられたデジカメを、危うく受け取り忘れるところだった。マラガにいるうちに思い出してよかった。もし出航後まで気づかなかったら、泳いで戻るわけにもいかないし、それまでの写真はパアだし、一生大喧嘩のタネになる所だった。

お腹がいっぱいになりすぎてディナーに行かれず

船に戻ってサルサのダンスレッスンを見学し、出港のときは甲板で離れていくマラガの町を見送り、お風呂に入っても、お昼に食べ過ぎてまだお腹がすかない。

昨日せっかく大人数のテーブルに変えてもらったけれども夕食はパスして、遅くなってからレストランに行って、スープとサラダだけの軽い食事をして、すぐに寝てしまった。



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