クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! コスタ・ビクトリアで南スペイン、ポルトガルまで行った地中海クルーズの旅行記です。



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6日目 ジブラルタルにちょっとだけ上陸

クルーズで寄港ジブラルタル

だんだん近づいてくるジブラルタル。なぜかここだけイギリス領だ。

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強風の向かい風で、ちっとも進まない甲板ジョギング

今日はジブラルタル海峡を通って、大西洋から地中海に戻る日。海峡で両側から陸地が迫っているせいか、天候が悪いせいか、風が強くて海も白波が立ち、ずっと遠くまでうねる波頭が見える。そんな中甲板をジョギングするのは、風にあおられてなかなか大変だ。

外から中に風が吹き込むので、風にさらわれて船の外に落ちることはないはずだけど、向かい風が強くてちっとも前に進めない。表示では風速は80メートル近くと出ていたけれど、船はいつもと変わらない調子で、大して揺れもせずに進んでいく。

そろそろジブラルタル海峡を通過かな

逆に航海した3日目から4日目は、ジブラルタル通過時は夜中でぐうぐう寝ていた。昼前にジブラルタル海峡を通る今回は、右にアフリカ大陸、左にヨーロッパ大陸が迫る景色を見ようと張り切る。

防風にありったけの服を着こんで最上階のデッキに行くけれど、うす曇りで左右の大陸はもやがかかったようにかすんでいて、ぼんやりとしか見えないのでがっかり。一番狭いところは17kmというけれど、両側から陸地が迫るように見えるというわけではなかった。

両岸に目を凝らしたけれど、天気が悪くてクリアには見えなかった。

ランチを食べてからジブラルタルに上陸

船がジブラルタルに着くのは午後1時だし、Gの下調べではジブラルタルには大したレストランが無さそうだったので、船でランチを食べてから出かけることにする。

ランチのテーブルで一緒になったドイツ人夫婦は、逆を通る時も起きていたそうで、奥さんが、両側の大陸の町の光がとてもキレイだったわ、と教えてくれる。

ランチのライスサラダとデカラビオリ。ビクトリアのレストランはなかなか美味です。

高いユーロがさらに高くなるジブラルタル

歩いて出かけたジブラルタルの町は、あまり期待していなかったせいか、通貨がジブラルタルポンドで、高いユーロをさらに高いレートで換算して使わなくてはならないせいか、あまり魅力的には見えなかった。

買い物客で溢れているセンターストリートに行って、ネットカフェに行っておしまい。ネットカフェで30分くらい接続しただけなのに、7ユーロも取られてげんなり。買い物客が多いのは、ジブラルタルが免税措置を取っているからだというけれど、弱い円の国から来た私たちには無縁だ。

イギリス領のジブラルタルの町のバーで、フィッシュアンドチップスをつまみながらエールを飲むというのもやってみたかったんだけど、あまりに観光レストラン風ばかりが並んでいて、どこに入っていいものやら。

観光客であふれるジブラルタルのメインストリート。酒屋とタバコ屋の前には行列ができていた。

これなら船の甲板でお茶でも飲んだ方が快適だね、と早々に戻って、デッキでサルがたくさんいるというジブラルタルロックを眺めながら、本を読んで過ごした。

スペシャルレストランの味はスペシャルか

夜は別料金の船の特別レストランに行く。スペシャル料金に敬意を表して、お気に入りの袷の紬に、源氏物語をモチーフにした友禅染の帯を締める。Gはウールの着物。襟を微妙に抜いたり、帯をきっちり締めたりしなくてはならない女の人の着物と違って、男着物は楽でよさそうだ。

実はこのコスタヴィクトリアの食事はけっこうおいしくて、前に乗ったコスタフォーチュナとは大違い。同じクルーズラインなのに、船によってこんなに違うものかといささか驚いた。

だからというか、逆にというか、特別レストランはメインダイニングのがんばりように較べれば、まあまあ程度という感じかな。もちろん雰囲気はすごくよかったし、キーボードの生演奏もつくし、暮れていく海を眺めながら食事がしたいと言えば、ちゃんとそういう風に席を作ってくれるし、十分楽しむことができた。




前菜「仔牛のカルパッチョ」「パスタ生地でホウレン草を包んだもの」
プリモは「ズッキーニとトマトのカネローニ」「ブロッコリとアンチョビの貝殻パスタ」
メインは「車えびのフリット」「ラムチョップロースト」
デザートは「果物のクレープ」「ホワイトチョコレートのミルフィーユ」
ワインはプロセッコ。

いつまで食べ続ければ気が済むのか…ミッドナイトバフェ

夜中の12時からミッドナイトバフェがあるというので、それまでがんばって起きていることにする。シアターに行ったり、ホールで踊ったり、バンドの演奏を眺めたり。クルーズの最初の頃は踊る人が少なかったダンスホールだけど、今は押し合いへし合い状態になっている。知った顔もいくつかできたけど、イタリア語ができないので挨拶する程度で会話ができないのが悲しい。

ミッドナイトバフェはすごい行列で、みんながあれもこれもと食べ物をピックアップするのでちっとも進まない。コースは、食べ物を花や動物の形に盛り付けらた作品群を見てから、五右衛門風呂のように大きな鍋がずらりと並んでいるキッチンの中を通るようになっている。やっとレストランに抜けると、大勢の人が取ってきた食べ物にがっついている。もう夜中の1時も近いのに! みなさん、本当によく食べますネエ。



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