クルーズ大好き! だからたまにしか行かれないクルーズ旅行はとことん楽しみたい! コスタ・ビクトリアで南スペイン、ポルトガルまで行った地中海クルーズの旅行記です。


2日目 終日航海の日はフォーマルナイト

船から見るヨーロッパ大陸

右舷にヨーロッパ大陸がずっと見えている。

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けっこうな揺れで眠っていても目が覚める

船での一泊目は、へとへとで寝たはずなのに、揺れで何度も目が覚める。今までのクルーズでは感じたことの無いような大きな揺れで、体が浮き上がるように波打つことすらある。

これじゃあ船酔いする人が続出するんじゃないかなあと思いつつ、私は絶対に大丈夫と自分に言い聞かせる。高校生の頃に友達と北海道から帰るフェリーで一泊した時も、近づく台風に周りが次々船酔いにやられる中、私はけろっとしていたものね。洗面所ですれ違った青い顔をした人たちに、あなた本当に元気そうね、信じられないわ。と言われたものだ。

クルーズ旅行が好きと言うと、自分は船酔いするから絶対に行きたくないとよく言われるけれど、船の大きさによって揺れはぜんぜん違うらしい。あなたが乗った小さなボートやフェリーと較べないで、と言いたくなるけれども、喧嘩しても仕方ないので黙っている。

今まで乗った船は10万トン前後の巨大船だったので、つまらないくらい揺れなかったけど、このコスタヴィクトリアは7万5千トン。それでも、日本の超高価格クルーズ船飛鳥Uの5万トンに較べたらずっと大きいけど、そういうこともこの揺れに関係あるのかな?

夜が明ける頃には揺れもだいぶ落ち着いて、朝ごはんも何の心配も無くもりもり食べることができた。部屋に来た船のスタッフに聞いたら、波が高い地域を通ったから揺れたけど、これからは収まるとのこと。寝ている間に揺れる地域を通るようにコースが設定されているのかな。

写真で眺めていた憧れのインドアプールは…

今日は終日航海でどこにも寄港しないので、食事も遊びも、船の中で全部済ませるしかない。朝から水着に着替えてまずはプール&ジムに行く。

この船には、船にしてはそこそこの大きさのプールと、立派なジャグジーが付いているんだけど、写真やウェブで見てずっとここで泳ぐんだと思っていたんだけれど、水がぞっとするほど冷たい。聞けば海水をそのまま入れて温めていないと言うのだ。

今の季節にそんな水温のプールでは泳げないので、あきらめてジムでストレッチと筋トレをして、船をぐるりと一周しているデックをジョギングする。

今年のお正月から始めたジョギングだけど、翌日激しく筋肉痛になることもようやく無くなってきた。デックは日陰で海からの風と波の音が気持ちよく、海を見ながら走るのはすごく気分がいい。水泳しかしない頃だったら、泳げないとなったらもうすごくがっかりしたと思うけど、今はじゃあ走ればいいや、と思える。ジョギングを始めてホントよかった。

必ず出るのはダンス教室とお料理実演

船内プログラムは午前中の料理実演と午後のチャチャチャダンス教室に参加。スタッフはイタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、英語(人数の多い順 日本語はカット)で順番に説明してくれるんだけど、英語もイタリア語訛りが強くて、なんだかよくわからないうちに終わった。

あとは部屋で本を読んだりしてのんびりと過ごす。船に乗ると、寄港だ船内プログラムだとたいていはすごく忙しいので、ゆっくり過ごしていると、何か逃しているんじゃないかとなんだか不安になってくる。何日もかけて太平洋や大西洋を横断するクルーズでは、今日みたいな終日航海の日がずっと続く。私はやっぱり色々な港に寄る航海がいいな。

ディナーテーブルの変更で着付けの時間が!

こういう終日航海の日の夜は、たいていフォーマルナイトだ。この夜のために私は色無地に新調の袋帯を持ってきた。シャンパングラスを手に、船長と一緒に記念撮影できるので、ちょっといい着物で写りたかったのだ。一緒に船に乗っている人たちにとっては、フォーマルナイトに私が小紋を着ていようが色無地を着ていようが、着物の格なんてわかるわけも無い。逆に柄が多い小紋の方がウケるだろうな、とは思ったんだけど、私はあくまで日本の家に飾る写真にこだわったのだ。

ところが、夕方になってからディナーの時間が変わると電話がかかってきた。ディナーのテーブルが二人ではつまらないので、英語を喋る人たちのテーブルに移してくれと頼んでいたのだ。慌てて着物を着始めたけど、結局船長主催のパーティーには間に合わなくて出ることができず、写真も撮れなかった。次のフォーマルナイトで写真は撮れるだろうか。

ディナーテーブルにいたのは結婚40周年旅行のカナダ人カップルと、4日前に結婚したというカナダ人新婚カップルと、たぶんLGBTな関係のアリゾナから来た女性二人組みで、つつがない会話で粛々と食事はすすむ。

セレブリティのミレニアムに乗った時は、都市部のアメリカ人ばっかりのテーブルで、何が何でも全員で話をしよう、とにかく会話に加われっていう雰囲気で、楽しいながらも大変だった。今回はそれぞれがお互い同士喋ったり、みんなで喋ったり適当な感じ。それはそれで楽でいいね。

ディナーの後は激込みのシアターでヘタクソなショーをちょっと立ち見して、ダンスホールに行く。今日はGも着物なので、踊るとGのゲタと私のゾーリがガチガチ当たったり、ターンしようとすると、二人のたもとがのれんみたいに顔に当たったりして、ご愛嬌。いつになったら他のイタリア人カップルたちのように、すいすいと軽快に踊れるようになるんでしょうね。

大慌てで着た、一つ紋の色無地に慣れない重い袋帯 がんばって伊達衿まで付けた。



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