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さらに進化したヨットクラブでうっとり
アラビア湾は、コスタやロイヤルカリビアンでもクルーズできるけれど、私が選んだのは半年前に就航したばかりのMSCベリッシマ。
18万トンの大型船で、オリジナルのシルク・ドゥ・ソレイユのプログラムもあるという。
安価に乗れるのに、大型新造船がどんどん就航するMSCクルーズは、大人気。でもオペレーションが追い付かなくて、事前の予約や購入システムに不備が多いとも聞く。
ほんとうにそうなのか、身をもって体験してみた。
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さらによくなっていたヨットクラブ
ヨットクラブはこれで3回目の乗船だ。
以前乗ったのは、14万トンクラスのMSCスプレンディダとディヴィーナだった。
ヨットクラブは小さく、クラブレストランは船尾の離れたところにある。
レストランに行くのに船の前から後ろまで、延々歩いたものだ。
17万トンを超えるメラビリア以降の大型新造船は違う。
ヨットクラブは部屋数もスペースも大幅増。
レストランもクラブフロア内に設置され、サンデッキやグリルも充実。
オープンエアのサンデッキのパラソルの影で、海風に吹かれながら朝食やランチを食べるのが、とても良かった。
もちろん朝からがっつり飲み放題だ!
前は飲み放題のワインは銘柄が決まっていて、種類も1種類しかなかった。
すぐに飽きちゃったけれど、、、。
今回は日替わりで色々楽しめた。
その分お値段もだいぶ高くなった気がする。
それだけ、ヨットクラブが人気ということなんだろう。
船ならMSCのヨットクラブしか乗りたくない、という話はよく聞くし。
高くなったとはいえ、他の船のスイートに比べたらダントツにお得なのも、理由の一つだと思う。
早めの予約で、お得に良い位置確保を
今回のお部屋は、16019号室。16階左舷側の、ヨットクラブフロアの一番後ろだ。
部屋のすぐ前にエレベーターホールに抜ける扉があって 、その先にひっそりとジャグジーがある。
このジャグジーは温かいし人もあまりいないので、私のお気に入りになった。
この隠し扉のおかげで、ジャグジー帰りで髪の毛がびちゃびちゃでも、コンシェルジュの前を通らずに部屋に戻れた。
16階の部屋なら、同じフロアにラウンジやコンシェルジュコーナーがあって、一つ上がればヨットクラブレストランとなる。
レストランが開いていない時間でも、同じフロアにあるラウンジの飲み物やペストリーを取ってくることもできる。
ただしこの位置の部屋が確保できたのは、出発の1年以上前の予約だったからだ。
あっという間にお値段は2000ドル以上高くなり、半年後にはもう満室だった。
ヨットクラブで行くなら、早めのご予約をオススメします。
オンライン事前予約、突撃体験!
MSCでよく聞く、バグや不具合はあったのか
[アプリMSC for me のYouTube 紹介ビデオ]
MSCクルーズで心配なのは、事前のオンライン予約の不備が多いとよく聞くこと。
・寄港地ツアーの事前予約と支払いがうまくいかず、危うくクルーズごとキャンセルされそうになった。(しかも出発の3日前!)
・事前予約していたツアーをキャンセルしたら、返金されなかった。
・事前予約の方が安いと宣伝されていたのに、実際は乗船後のツアーデスクでの価格の方が安かった。
船はピカピカでゴージャスなのに、カジュアル価格なのが原因か。
新造船の投入が多すぎて、システムが追いつかないのか。
原因はわからないけれども、話はたくさん聞く。
なのでこの突撃体験記事を書くために、私自身も事前オンライン予約してみた。
1. シルク・ドゥ・ソレイユの事前予約
オンライン画面では、毎日2種類の演目が1日2回ずつ行われることになっていた。
しかも満席表示が多いので、予約取らなくっちゃ!と焦ってくる。
あわてて二ついっぺんに予約したら、通ったのはひとつだけ。
つまり2回分の金額を払ったのに、予約はひとつしか取れなかった。
仕方なく二つ目の演目をもう一度、1ドルの支払いで予約して完了。
2つ予約できたけれど、余計に支払った1ドルは戻ってこなかった。
実際のところ、シルク・ドゥ・ソレイユの演目は1種類ずつ1日おきで、私が予約した日に予約した演目はやっていなかった。
満席で予約できないショーもなかった。
コンシェルジュデスクに頼んでスケジュールの変更をしてもらったけれど、変更ができず、返金もなかったという話も聞いたことがある。
やっぱり予約は乗船後、実際を確認してからがいいと思います。
オンラインには掲載されていなかった、子供向けの時間帯があったという話も聞いたしね。
2. 記念日登録
よく忘れられるとは聞いていたけれど、これもチャレンジ。
乗船3日目を結婚記念日として登録した。
デザートも食べ終わったところで、立派なホールのケーキが出てきた。
大勢の人達に歌も歌ってもらいました。
ケーキは隣のテーブルにもおすそ分け。
忘れてるようだったら「今日、結婚記念日なんだけど。。。」と言おうと思っていたんだけれど。
自分が忘れてました。
ショーはとっても良かった
ショーはシアターでやる一回30分ぐらいの短いものと、有料のシルク・ドゥ・ソレイユ(MSC専用プログラム)がある。
シアターのショーは1日3回上演するので、シルク・ドゥ・ソレイユを予約してある日でも、時間をずらせて見ることができる。
ミュージカルありオペレッタありビートルズショーありの、日替わりメニュー。
さすがイタリアの船だけあって、オペラを歌えるシンガーが何人もいる。
ダンサーはかぶりものが重いのか、キレキレのダンスというわけではなかった時もあったけれど、美男美女ぞろいで楽しめた。
夜のシアターでのショーはどれも上演時間が短いので、素晴らしいものもそれなりのものも、30分で終わると思えば堪能できる。
秀逸だったのは、大みそかの日に14時から始まったオペラのカルメン。
MSCクルーズは世界でただ一つの、洋上のオペラを上演する船会社なんだそうです。
短い上演時間の中、バレエあり、フラメンコのダンスあり、合唱あり、ソプラノとテノールのソロありで、盛りだくさんで楽しめた。
最終日のシアターのショーは、RITMO。ラテン音楽のパレードで、最後はオペラ「トゥーランドット」の大合唱。
歌とオーケストラの大音量のフィナーレでは、MSCの旗を持った各部門のクルーも舞台に上がって、笑顔で手を振って挨拶をする。
盛り上げ上手な演出に、こちらも大いに感動した。
売り物のシルク・ドゥ・ソレイユのショーは、恋物語のヴァレリアと、海中冒険もののシーマの2種類だった。
ヴァレリアの綱渡りパフォーマンスはハラハラして面白かった。構成や演技や衣装はシーマが楽しめた。
ロイヤルカリビアンのオアシスクラスのように、上映されている4種類のミュージカルを見るために、4隻すべての船に乗ろう!と思わせるほどではなかった。
でもせっかく船に乗ってこのショーがあるのなら、見た方がいいと思う。
シルク・ドゥ・ソレイユは、ディナー付き35ユーロとカクテル付き15ユーロが選べるけれども、舞台に席が近いカクテル付きがおすすめです。
ショーにはドリンク持ち込めず
そうそう。
シルク・ドゥ・ソレイユはショーを見ながら飲んだり食べたりできるけど、シアターは、ドリンク持ち込み禁止だった。
シアターの中にもバーはない。
船のシアターの椅子にはドリンクホルダーが付き、飲みながらショーを見るものと思っていたので、これには少々驚いた。
でも30分ぐらいのショーなら、飲まずにいられないということはないし、何よりショーが終わった後、片付けるのが楽なんだと思う。
慣れてしまえば、ヘルシーで清潔で、よかったです。
お食事はおいしかったけど、ZOEは。。。
初日は船内探検の後に午後1時ぐらいから、ヨットクラブレストランで昼ご飯。
ポーションは少ないけれど、味のおいしさに驚く。
さすがイタリアの船。さすがヨットクラブ!
ワインも各色2種類から選べて、そこそこおいしい。
在庫を飲み切ったら新しい銘柄にするそうで、ほぼ毎日違うワインが楽しめた。
これなら特別有料レストランに行かずに、毎日ここで食べるのでいいね、と、いつも有料レストランに行きたがるGを牽制する。
そのおかげか、今回はいい子ちゃんに、ずっとヨットクラブでお食事してくれた。
メニューが毎日変わるので飽きないし、おなじみのサービス係ができれば、会いに行く楽しみもできるしね。
最初のディナーでGはさっそく、裏メニューのステーキを頼んで、分厚い立方体がごろんと出てきたのに大感激していた。
これは初日のランチで、隣のテーブルの人が注文していたのを真似たのだった。
隣のテーブルとの距離は、付かず離れず。
会話もできるし、しなくても不自然ではない。
年末年始という事もあってか、大人数のファミリーもいたし、若いカップルもたくさんいた。
いつも、ゆったりゆっくり食事できたけれど、大みそかのディナーだけは 大変な混雑だった。
ヨットクラブって、こんなにお客さんがいたのねって感じ。
1年前のシンフォニーのメインダイニングでの混雑ぶりを思い出すけれども、殺気立っていてあまり気分が良くなかった1年前とは大違い。 ワイワイウキウキとご飯が楽しめた。
お部屋には ウォークインクローゼットの他に幅広のタンスがあって、着物を入れたたとう紙がそのまま収まった。感動。
鳴り物入りで登場のAIのZOEですが、、、
「zoe、今日の天気は?」「テレビを付けてお知らせを見なさいよ」
「zoe、 予約したショーの時間を9時から7時半に変更して」「何言ってるかわかりません」てな感じで、珍問答を繰り返すだけだった。
役に立ったのは一度だけ。
「zoe、 ヘアドライヤーはどこ?」と聞いた時だ。「デスクの引き出しに入ってるわよ」と教えてもらいました。
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翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて
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