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まま母が揺らすゆりかご
日本近海をふらふらと迷走する台風のせいか、クルーズ中はけっこうよく揺れた。大型クルーズ船の揺れというのは、まるでゆりかごに乗っているようなゆったりした揺れだ。
船酔いが嫌だからクルーズはしないと頑なに言う人はいるけれど、揺れるとキャーキャー騒げてけっこう楽しかったりするのですよ。
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揺れたって、もっと揺れたと自慢されれば怖くない
<荒れた海越しにちょっと見えた日の出>
正直このクルーズは、今までで一番揺れたと思う。揺れは、振り子のような横揺れだった。シンデレラのまま母が、機嫌が悪い時にゆりかごを揺らしているって感じかな。
「ベッドから落ちちゃうー」
と怖がるキャビンメイトに
「酔っぱらってると思えばいいのよ」
と平気なふりをしていれば、船酔いなんてしないものだ。
でもさすがに、窓の向こうの沖の光を見て絶句した。遠くの灯台の明かりが、窓の一番上から下までゆっくり動いていたからね。つまり、それくらい横揺れしてたってことです。
そんなの大した揺れじゃないと思えたくらい、船内にたくさんいるベテランクルーザーの話は不安解消に役立った。
「廊下で転ばないだけまだまし」(日本船で小笠原に行ったときのことだそうです)
「グラスがずずーっと動いたことあるわ」(タスマニア沖だったそうで)
そんな話を聞けば今回の揺れなんて、ぜんっぜん大したことないことがわかる。いつか私も、のちのち自慢できるような揺れにあってみたいものだ。
最終日の下船は2時間遅れ
<最後の夜明けと下船日に入港2時間待ちでやっとくぐれたベイブリッジ>
このクルーズでは最後までよく揺れたけれど、日程の後半になったら、多少揺れてもみんなどっしり落ち着いたままで、誰も怖がらなくなった。
揺れる中バランスを取りながらパッキングするのはスリリングで楽しかった。下船時間の遅れも、最後の日に船に長くいられるとかえって嬉しかったくらいだ。
電車で帰れる横浜発着だから、多少の遅れも気にならなかった。その日の午後の飛行機で帰るような、海外発着のクルーズならとっても焦ったと思う。
次はダンナも一緒にクルーズする、しない?
2回目のフォーマルナイトでは背格好が似ている3人で、それぞれの訪問着を交換。私は中古で手に入れたペラペラの着物を貸して、仕立てのいい誂えの着物を着ることができた。一夜限りパーティーで、今まで着たことがない色や柄で装って、シンデレラ気分がますます盛り上がった。
最後の夜は缶ビールを持ってみんなでジャグジーに突撃。雨が降り風が吹きすさぶ中、ぬるーいジャグジーに浸かって出るに出られなくなってしまった。
なごり惜しい下船日の朝に、次はそれぞれのダンナと夫婦4組で旅行しようか、と言ってみた。4人でこんなに仲良く楽しくクルーズできたのだから、さらに4人加われば楽しさは倍以上になるんじゃないの?
ところが私以外の3人は、みんな揃って首を横に振るのだ。
「とんでもない」ってね。
旦那さんを自分の世界に入れるのが嫌なんだそうで。
「いちいち説明するのが面倒」
「通訳が大変だから」
っていったい何を何に通訳するんだか。わかるようなわからないようなで笑ってしまった。
世の旦那さまたち。定年後楽しくクルーズしたいと思うのなら、奥様に面倒だと言われないようになるか、一緒にクルーズしてくれる男友達を見つけるのがいいみたいですよ。
下船後に、下駄の女王様から贈り物
船内イベントの浴衣体験プログラムで、今年もまた着付けのお手伝いのボランティアに参加した。
老若男女、スリムなかたもビッグなかたも、浴衣を着て大喜び、なのはいいんだけどこちらは汗だくだ。
終了後やれやれとひと息ついていたら、すてきな日本人のマダムがいらして、趣味で集めた下駄がたくさんある家にから、下船したら送るから貰ってくれないか、と言う。
もっちろんです!! 二つ返事で大喜びで住所を交換。そしてほんとうに下駄が届きましたとも!
なんと趣味が良く、カッコいい下駄の数々。右上はレースの夏草履だ。これもとっても上品ですてき。
ひとつ困ったのは、下駄はみんなニ枚歯の駒下駄だってこと。いつも草履っぽく見える右近しか履かない私が、これを履きこなせるかな?
試しに履いて歩いてみたけど、カラコロというよりはガタガタ言っちゃって、なんともぎこちない。
でもせっかく思いあるものを頂いたことだし、何とか履きこなせるようにならなくっちゃ。 この下駄を履いていきますから、来年また、船上の浴衣イベントでお会いしましょう~!
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翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて
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