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寄港地 サンフランシスコ、ヴィクトリア バンクーバー
滞在したのは、サンフランシスコ(8時から18時)、ビクトリア(13時から24時)、バンクーバー(11時から翌朝まで)の3箇所だった。
このクルーズには寄港地ツアーが50ドル割引になる特典が付いていたのだけれど、 めぼしいものはすぐ満員になり、使えたのは結局ヴィクトリアだけだった。
ツアーに行かずに自分で歩き回っても、十分楽しい街ばかりだったけどね。50ドルの割引を全ての寄港地で使いたいのなら、アプリで早めに予約するのがオススメです。
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サンフランシスコの最先端をつまみ食い
[ヘブンテラスの上をゴールデンゲートブリッジが通過]
ゴールデンゲートブリッジをくぐって、フィッシャーマンズワーフの前を通り、ピア39のアシカの鳴き声が聞こえてくればすぐ、船が停泊するピア27だった。降りた目の前が、サンフランシスコの市街だ。
[バルコニーから見るアルカトラス島]
サンフランシスコには、アメリカに住んでいた頃に旅行で来たことがある。今回は、今まで行かなかったところに行こうと、まずはSF MoMAを目指す。 埠頭からは3キロぐらいの距離だったのだけれど、頑張って歩いた。実はモバイル wi-fi を持って出るのを忘れて、ウーバーが捕まえられなかったのだ。 タクシーに乗る?バスにする?と言っているうちに、SF MoMA に着いた。
MoMAは私たちが住んでいたニューヨーク時代を思い出させてくれる美術館だ。ニューヨークMoMAで買った、モンドリアンの絵をモチーフにしたスカーフが私はお気に入りで、もう一枚欲しかったのだ。
でもサンフランシスコMoMAの展示はあまりにモダンすぎて、昭和生まれのおじさんおばさんである私たちは、付いていけなかった。肝心のショップに欲しかったスカーフはないし。。。聞いたら「私たちSF MoMAは、ニューヨークMoMAと全く違う品揃えなの」と、お店の人に誇らしげに言われた。
美術館のフリーwi-fiを拾っていウーバーを呼び、ゴールデンゲートブリッジを渡ってサウサリートへ行く。海沿いの通りにお洒落なお店が並ぶ、ダウンタウンとは違うのんびりした雰囲気の街だ。
海の向こうにアルカトラス島やサンフランシスコの街並みが見えるのもいい。アルカトラズ島の隣に、同じくらいの大きさで、私たちの船ブリスちゃんも見えた。
海に突き出たテラスがあるお店に入ったら、窓際の良い席に通してくれた。 着物を着ていたおかげかもしれない。クラムチャウダーや、ボンゴレのパスタ、イカのほうれん草詰めなどの名物を美味しくいただく。
おいしい白ワインでいい気持ちになった後、あたりをしばらく散策。風が吹きすさぶ波止場で震えながらフリーwi-fiの電波を捕まえ、またウーバーを調達して船まで戻る。橋を渡るのに10ドルずつかかったけれど、運賃は行きが19ドルで帰りが16ドル。チップもいらないしウーバーって何て便利なのかしら。
その代わり、LA もサンフランシスコの街にもタクシーが全然いない。スマホとwi-fiアクセスを使ってウーバーを捕まえないと、移動にはとっても困るご時世となってしまった。
ビクトリアで楽チン寄港地ツアー
船からの寄港地ツアーがほぼ満員の中、唯一取れたのが「ビクトリアバスツアー」ひとり75ドルだった。一番安いツアーで、2時間半と短い。私は船からの寄港地ツアーにほとんど行ったことがないので、たまにはいいかなとこれに申し込んだ。
50ドルと割引といっても部屋トータルで50ドルだ。だから75ドルのツアーを2人分申し込むと、合計100ドルとなる。
バスでは運転手兼ガイドのピーターが、カナダ訛りの英語についておもしろおかしく説明しながら、街をぐるぐると回る。海沿いの絶景ではトイレ休憩と写真タイムを兼ねて下車。その後高級住宅街を通りながら、この町の人たちの暮らしぶりを紹介。
ビクトリアは気候が温暖なので、リタイア後この町に住むのがカナダ人の憧れだそうだ。だからみんなのんびりと暮らしていて、治安も良いそうで。イギリスの古い街以上にイギリスらしい、きれいな街並みが自慢でもあるそうです。
高級住宅地にある家はだいたい5000万円からといったお値段で、海が見えるロケーションだと1億円を超えるそうだ。すごいでしょうという感じだったけど、サッカー場が取れるくらいの大きな庭があったり、お城みたいな大きな建物だったり、私にはお値段以上に見えた。
その後、公園や美術館、カンファレンスセンターが並ぶ、ハーバー近くのきれいな大通りで停車。そのままバスで船まで帰っても、歩いて帰ってもいいということだったので、ぶらぶら船まで歩いて戻った。
バンクーバーでは念願の自転車ツアー!
バンクーバーは2回目だけれど、前回は下船してそのまま空港に向かっただけだった。今回は下船日の前日から停泊する。タクシーから見ただけの、あのきれいな街を散策できると、楽しみにしていた。
バンクーバー港に向かう船は時間調整のためか、港の手前の海峡をうろうろ。両側に陸が迫り、小島が点在する中をゆっくりと進んでいく。 向こうに見えるバンクーバーの高層ビル街の手前は、木が茂り遊歩道があって、とても気持ちが良さそうだ。
ジョギングするか、自転車に乗るか。。。どっちもできる格好をして、船を降りた。
レンタル自転車屋がいっぱいあることは分かっていたけれど、私の短い足に合うサイズの自転車があるか、わからなかったからだ。
前回リバークルーズに行った時、ヨーロッパ仕様の自転車が大きくてけっこう怖かった。あれから一歳老齢化した私が、大きすぎる自転車をまだ乗りこなせるかどうか。。。
そうしたらバンクーバーにはちゃんと、私のサイズに調整できる自転車があった! けっこう歩いた先に見つけた、坂の途中のレンタル自転車屋さんに。
ここまで返しに来るのが大変だなあとは思ったけれど、船は一晩港に停泊するし、多少遅くなっても大丈夫。えーい、行っちゃえ!と自転車を漕ぎ始めた。
ママチャリじゃないので乗り降りの時に、いちいち足をぶつけて痛かったけれど、慣れれば快適。繁華街でも自転車専用レーンがちゃんとあって、そこを走っていれば安全だ。
途中、中華料理屋で腹ごしらえをして、目指すのは有名なスタンレーパーク。外周がぐるりと自転車レーンになっていて、右に海、左に公園とその奥の山を見ながら、サイクリングができる。
翌日足がパンパンになっちゃったけど、このサイクリングは素晴らしかった。ギアを切り替えて、ビュンビュン飛ばして走るのが楽しかった。
お店の人にお勧めされなかったので借りなかったけれど、 タンデム自転車(二人こぎ)にしなくて良かった。タンデムを漕いでいるカップルはたくさんいたけれど、重そうで大変だった。私たちだったらお互いに「もっとちゃんと漕いでよ」と、大喧嘩になっていただろうな。
天気が悪くて陽があまり刺さないのも、日に焼けなくて良かった。そんなこんなで最後は楽しく、バンクーバーの散策もこのクルーズも、終えることができた。
前回と今回のバンクーバー下船顛末
[下船前夜のバンクーバー港のコンベンションセンター]
前回バンクーバーでは3隻の下船が重なって、空港に向かうタクシーがすごい行列でちっとも進まない。飛行機に乗り遅れるかと心臓が縮み上がったのだった。
その時はタクシーを諦めて、どこにあるかもよくわからない地下鉄の駅に向かっていた。そんな私たちに、通りすがりのホテルの守衛さんが、タクシーを回してくれたのだった。
そのホテルに行って、数年前にお世話になりましたとお礼を渡してきた。
その時も渡したんだけど、気が動転していてほんのちょっとしかあげなかったねと悔やんでいたのだ。 あの時と同じ人かどうかはわからないけれど、私たちの気はすんだ。
[やっぱりこの行列]
今回はシャトルを申し込んでいたけれど、二隻の下船が重なって、やっぱりけっこうな行列だった。 十分飛行機には間に合ったけれど、前泊後泊をして、シャトルやタクシーに気を揉まなくていい旅行を早くしたいものだ。
- おしまい:次は夏の恒例女子会クルーズ
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