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GWチャータークルーズ「高級小型グルメ船ポナン・ロストラル」4日目対馬-大雨の寄港地の楽しみ方

この日は朝9時半から夕方6時まで対馬に停泊する。今まで教科書でしか知らなかったこの島を訪れるのを、とっても楽しみにしてたんだけどね。自然は豊かだろうし、温泉だってある。魚や寿司だってきっとおいしいに違いない。

しかしこの日の対馬は、ちゃちな傘ではゆがんじゃうくらいの強い雨だった。風は無いけれども、気温も18度程度とうすら寒い。今までのクルーズの中でも、一番の悪天候の日だったかもしれない。

さて、こんな日に訪れる初めての上陸地を、どうやって楽しむべきか。

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対馬の見どころは

教科書でしか知らなかったこの島を訪れるのを楽しみにしていた。出発の直前に放映していたNHKの歴史秘話ヒストリアで、秀吉の朝鮮出兵から家光までの間の、対馬藩の国書偽造とそれがバレちゃった経緯と結果を、とても面白く特集してたし。(>>こちら

対馬には温泉があるっていうのも楽しみのひとつだった。船の部屋にはお風呂がないし、小さな船の小さなジムにはジャグジーもない。しかも、港から車で15分と表示のゆったりランド対馬には、プールもあるという。朝一番で行って、ガシガシ泳いで、温泉につかって、おなかを空かせて、さて何を食べよう……なんてね。

無情の雨に対馬がかすむ
  • 雨に煙る対馬
  • 歓迎はしていただきましたが

でも朝起きてがっかりだ。横殴りの雨なのだ。ゆったりランド対馬には、ジョギングかレンタル自転車で行こうと思っていたので、他に何のあてもない。船を降りたところに「歓迎」ののぼりとともに島の人たちがたくさんいたので、この雨の中どう行動したらいいのか尋ねてみた。

温泉ランドに行きたかったと言うと「タクシーでしょうねえ」。ではタクシーはと尋ねると「出払っていていつ来るかわかりません」。タクシーって島に何台あるんですか?「さあ…」。じゃあ食事だけでもと地図に載っているお寿司屋さんはお勧めですか?と聞いたら「寿司はあまり食べないんですよねえ」。

それまでの寄港地のインフォの人たちと大違い。まるで船でじっとしてなさいと言われている気分になったけど、それじゃあ悔しいじゃないの。

ならば、カッパじゃ!

ここで思い出したのが、アメリカ人の作家デブ・グラハムが書いたクルーズ指南書「クルーズ中毒の妻にあった言葉だ。「天気なんて無視しなさい!」ってね。「雨がっぱを着ればいいの。雨だからと不機嫌になっている時じゃない。クルーズ旅行では1日だって貴重なんだから」と。

この一説は笑いながら読んだけど、まさか自分がこんな大雨に合うとは思っていなかった。1本の折れそうな小さな傘で近くの売店にやっと行き、そこで雨がっぱをゲット。これで傘をささずに歩けるようになった。

すでにびしょ濡れのからだをビニールのカッパでくるむ。あまり気持ちよくなかったけれど、肌寒いくらいの天気だったので防寒にも役立った。帽子をかぶってその上からカッパをかぶれば、顔も何とか濡れないですんだ。

今度から旅行に行くときは、忘れずに雨がっぱを荷物に入れることにしよう。寄港地を歩き回りたい時には、傘なんかよりよっぽど役に立つよ。「ゴミ袋が歩いているみたいに見えるけどね」とデブさんも言ってるけどね。

彼女は晴れている日でも寄港地に降りるときはいつも、小さく折りたたんだカッパを持つそうです。傘よりかさばらないし、「初めて行くその土地で、にわか雨が降らないってどうやってわかるの?」だって。ごもっとも。

けっこうまっとうな、観光地巡りをいたす
  • 神社に向かう
  • 庭園
  • 博物館前の沈没碑
  • 神社の馬

クラゲとタコぼうずがペアで歩いているような、だいぶ怪しいいでたちで、物産展や郷土博物館、神社、城跡、記念碑などを巡って歩く。ふだんは寄港地ではマーケットを見るか地元のものを食べるかしかしないので、私たちにしては珍しく、まっとうな観光地巡りをした気分になれた。

もちろん、船には事前にオプショナルツアーに申し込んだり、タクシーをチャーターしたりして、島中を巡ってきたという人たちがたくさんいて、私たちの観光地巡りなんて、ほんのさわり程度だったんだけどね。

期待のお寿司は…
  • 焼酎
  • 特急寿司

ずぶぬれで疲れて入った、インフォの人たちが首をかしげていた回転寿司は、やっぱりあんまりおいしくなかった。タッチパネルで注文すると、列車型のトレイに乗った寿司がピーと運ばれてくる。誰がどうやって握っているのかはまったく見えない。こういう店もあるのね、と知る分にはよかったと思う。

帰ってきた我が家のサウナでほっとひと息

船に帰って冷えた体をジムにあるサウナで温め、部屋でシャワーを浴びればすっきり。また小腹が空いてくる。ラウンジではアフタヌーンティーをしているし、ディナーの前に音楽を聴きながらカクテルを飲んで、ちょっとつまんだりもできる。乗客は240人、クルーは150人程度なので、いろいろ顔見知りの人もできてきて、居心地がいい。

小さな船では雨の日はすることがないのは不便だけれど、部屋を出ればすぐにジムやレストランやラウンジに行けて、船内を延々歩かなくていいのはとっても便利なのだ。

絵葉書対馬

物産展で買った絵葉書。雨でなければ、対馬はこんな感じだそうです。

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このサイトの作者:しの

翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて

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