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2017年GW オーシャニア・リビエラ: 美食の船で美食の地ギリシャ+南イタリアへ 

GWにぴったりのクルーズはこれ出港地ピレウス(アテネ)あこがれのミコノス島・サントリーニ島・マルタ島タオルミーナでタクシー待ち1時間ソレントでついに......オーシャニア・リビエラのスペシャリティレストラン旅の総括

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スペシャリティ・レストラン

そうそうたる評判の美食の船に乗るのだ。日本語版のメニューも予約後に届き、この船のファンから「これは必ず食べるのヨ!」というご推薦をたくさんもらい、いったいどれだけ美味しいのだろうかと、期待は高まる。

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なかなかキビシかったレストランの事前予約

レストラン

オーシャニア・リビエラには、フレンチ、イタリアン、ステーキ、アジアンエスニックの4つの特別レストランがあって、席と時間は事前にオンラインで予約をする。

スイートなど上位クラスの部屋から優先的に予約受付となるので、下から2番目の値段のバルコニーの部屋の私たちが予約できるようになった頃には、終日航海日や夜7時前後の予約は全く取れなかった。

なので競争率が高い二人だけの席は諦めて、シェアテーブル(相席)にもぐりこんで何とか席を確保。相席の人たちとの社交もしなくちゃならないので、ごちそうに集中できるか心配だったけれど、実際はどちらも楽しめた。

一番人気のフレンチのジャックスはストイックなフロリダご夫婦と

jacques

一番予約が取りにくかったフレンチのジャックスは、タオルミーナ寄港の日の夜6時からというキビシイ時間になってしまった。相乗りタクシーの人たちにも「6時からジャックスだから」と事情を話して帰りの時間を早めにしてもらう。そして気合十分で、まだ外が明るいうちからレストランに行く。

どうやらスペシャリティ・レストランの席は、来た順で決めているようだ。私たちはほぼ同時にレストランに入ったご夫婦との4人席になった。

そのご夫婦は開口一番、「結婚40周年の記念でフロリダの田舎から来たの。初めてのクルーズどころか、初めての海外旅行なの」とおっしゃる。

奥様は幼稚園の先生で楚々とした感じ。旦那様は元野球選手で今はフィットネストレーナーをしているそうで、マラドーナみたいに体が分厚い。おふたりは43年前の今日に教会で知り合ったそうで、いかにも日頃は飽食も放蕩もせずに、慎ましやかに暮らしているご様子だ。

前菜はフォアグラにテリーヌにカルパッチョ、メインディッシュはラムに本日のスペシャルの卵料理と、どかどか頼む私たち。それをしり目にそのご夫婦は、サラダにチキンと「じゃあなんでフレンチレストランに来たの?」と言いたいような質素なオーダーしかしない。

仕方がないので、私たちが前菜を食べて彼らが待っている間は「これはカモの肝臓です」とか「これはカタツムリです」とか説明したりして。面白そうに見ていたけれど、「食べたことありますか?」と聞けば、答えはもちろん「No」。フランス料理どころかお寿司さえも、今まで食べたことはないそうだ。

がっかり。かぼちゃのスープは鍋から出てきた

かぼちゃ

事前にもらったメニューやテレビの紹介で見ていた、本物のカボチャの器からサーブされる、このレストランの名物のスープをとても楽しみにしていた。フロリダのご夫婦にも勧めて、テーブルの4人全員がオーダーしたのに。

実際はスープは小鍋に入って出てきて、それをウエイターがみんなのスープ皿に分けただけ。前はカボチャに入れて出していたけど、もうやらないそうだ。スープはかぼちゃ感たっぷりでクリーミーで塩加減もちょうどよく、とってもおいしかったけどね。

一番気に入ったイタリアンのトスカーナ。珍問続出

toscana

トスカーナでは、ベルギーから来た引退後のご夫婦と、アメリカのオハイオからきたヤングエグゼクティブな感じのご夫婦と相席になった。さて別々の大陸から来た、何の共通点もなさそうなこの3組の夫婦で、一体どんな話をすればいいのでしょうか。私は気もそぞろでメニューもろくに見ることができない。

でもまあ、今まで行った旅行の話とか、今日は何をしたとか、どんな食べ物が好きだとか、話題はけっこう尽きないものだ。ベルギーの老夫婦は、ほとんど魚は食べないし、ましてや生で食べたことは今までの人生で一度も無いという。日本人にとっては魚は生が一番、なんて言っていたら、

「知っているわ日本人は色々変わった習慣があるのよね。足を小さくするんでしょう?」と言われた時にはちょっと困った。何て返事をしようかと思っていたら、オハイオのエグゼクティブの奥さんが「それはチャイニーズのことだと思うわ」と話を代わってくれた。

話題はともかく、私はこのイタリアンレストランのトスカーナが一番気に入った。美味しかったのはタコを透けるぐらいに薄くスライスしたカルパッチョだ。もちろんタコなんて気持ち悪いもの、ベルギー人もアメリカ人も頼まない。タコの吸盤やイカのげそを「怖い?」と見せながらパクパク食べるのはなかなか気分が良かった。

そんなことをされても皆様お行儀よく、ポーカーフェイスでいらっしゃいました。

ステーキのポログリルではクラブケーキで失敗

toscana

お肉ばかり食べるのは私はあまり好きではないので、たいていはGが頼んだステーキを2-3口もらって、それで充分ということが多い。なのでGは12オンスのリブアイを頼み、私はクラブケーキにした。

これが失敗だった。お肉がとっても美味しくてもっと食べたいのに、Gからはちっとも回ってこない。私が頼んだクラブケーキは口が曲がるぐらいしょっぱくて食べられない。

デザートまで行けば 十分すぎるぐらいお腹はいっぱいになったけれど、私もお肉にすればよかった。もしくは、クラブケーキを塩味薄めで作り替えてもらえばよかった。

こういう時に相席だったりすると、他の人のペースに合わせなくてはと思って作り直しなんて頼めない。ユタ州から来たとってもおしゃべりのご夫婦との会話も楽しかったので、クラブケーキが美味しければもっとよかったのになあ。

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このサイトの作者:しの

翻訳系リサーチャー。夫のGはへろへろサラリーマン。 たまにしか行かれないクルーズ旅行も、30回を越えました。 このサイトについて

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